4日、中国の女優ユエン・ビンイエン（袁冰妍）が代表を務める企業の脱税および罰金納付が明らかになり、イメージモデルに起用する企業の広告から瞬く間に姿を消したことが注目を浴びた。

2020年のドラマ「琉璃～めぐり逢う2人、封じられた愛～」で人気急上昇した女優ユエン・ビンイエンについて3日、代表を務める重慶麗妍文化伝媒有限公司の法定代表人と筆頭株主が急に入れ替わったことで、その異変が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でも注目の話題に。続いて4日、同社が19年～21年にかけて個人所得税163万元（約3300万円）が未納だったことが確認され、「中華人民共和国税収征收管理法」違反により97万8000元（約2000万円）の罰金が科せられたことが、中国企業データバンク「天眼査」の資料によって明らかになった。

同じく4日、ユエン・ビンイエンのマネジメント側が声明文を発表。今回の不祥事について反省の意を示し、過少納付分と罰金をすでに納めたことを公表している。

なお、脱税のニュースが報じられた直後、イメージモデルに起用していたファッションブランドのディオール（Dior）のウェイボーから、ユエン・ビンイエンに関する投稿が一斉に削除されている。また、別の中国企業でも広告からユエン・ビンイエンの姿が消滅したが、同社では中国メディアの取材に対し、今年5月で広告契約が満期を迎えたためと説明している。

このまま封殺へと流れるのか注目される中、ネット上では女優ヤン・ミー（楊冪）主演の最新ドラマ「狐妖小紅娘：月紅篇」（縁結びの妖狐ちゃん）も話題に。すでにクランクインしている同作でユエン・ビンイエンはヒロインの妹役に起用されているが、4日の時点で制作側から降板発表などはされていない。また、俳優ウォレス・チョン（鐘漢良）と共演の時代劇ドラマ「傾城亦清歓」が配信待機中だが、こちらについても今後の動向に関心が集まっている。(Mathilda)