中国人ブロガーの「ごみのポイ捨てについては日本人に学ぶべき」との投稿が議論を巻き起こしている。

中国のSNS・微博（ウェイボー）で800万超のフォロワーを持つブロガーが20日、北京市懐柔区の山にごみが大量に捨てられているとの情報をシェアし、「これっぽっちの素養でキャンプをするとは。愚か者たち！ごみのポイ捨てについては、本当にしっかりと日本人に学んだ方がいい！！」と投稿した。

ところが、この投稿に他のユーザーからは批判の声が殺到。東京の繁華街やコンビニのごみ箱の周り、路上にごみが大量に散乱している写真を“証拠”として張り付けて「日本でもごみのポイ捨てをする人はいるだろ」「日本の街がごみだらけの写真なんてちょっと検索すりゃすぐ出てくるだろうに」と反論するコメントが多数寄せられた。

同ブロガーはその後、「日本に何度も出張に行ったことがあるが、私が目にした人はほとんどがごみを持ち帰っていた。この習慣は学ぶ価値があると思っただけだ！」と投稿したが、これに対してもユーザーから「中国人だってほとんどがごみを持ち帰っているではないか」「日本ではごみのポイ捨てには罰金が科されるからだ」「外国がそんなに良いのか」といった批判が寄せられた。

ブロガーはその後、最初の投稿を削除。新たに「分かった。ごみのポイ捨てをするかどうかは重要じゃない。他の誰に学んでも良いが日本には学ぶなということだろう。私の頭が悪すぎたせいだ」と投稿。これに、一部のフォロワーからは「日本人のきれい好きと公徳心は学ぶべき。私は支持する」「日本に留学していたけど、中国より確かに清潔だった。繁華街、特にハロウィンの後はごみが多かったけど、そうではない街はきれいだったよ。日本は農村がきれい。その点は中国とは異なる」「あなたの言っていることは道理があるけど、彼ら（批判する人）の自尊心を傷つけてしまったから」などと同情する声が寄せられた。

ただ、こうした声に対しても、「あんたの言う公徳心とは、核汚染水を海に流すことか？それとも他国を侵略することか？」「親日派は言い訳がうまい」といった批判や、日本のキャンプ場や海水浴場でごみが散乱している写真をさらにアップして「これでどうだ」と再反論するコメントが寄せられるなど、論争が続いている。（翻訳・編集/北田）