オープン6年で変わった上海ディズニーランド―中国メディア

Record China    2022年6月21日(火) 9時0分

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19日、時代週報は、開業6周年を迎えた上海ディズニーランドで起きている「変化」について紹介する記事を掲載した。写真は上海ディズニー。

2022年6月19日、時代週報は、開業6周年を迎えた上海ディズニーランドで起きている「変化」について紹介する記事を掲載した。以下はその概要。

今月16日、上海ディズニーランドは開業6周年を迎えたが、過去6年間で最も冷ややかな記念日となった。新型コロナの感染拡大により3月中旬から現在に至るまでパーク内の営業は停止したままで、隣接する公園やホテルなどが営業を再開したのみである。

6年前の今日、正式オープンした上海ディズニーはわずか1年で黒字を実現、予想をはるかに上回る人気ぶりとなった。19年には年間売上高が70億元(現在のレートで約1400億円)に達し、世界で最も売上の多いディズニーテーマパークになった。

毎年1000万人もの人が訪れた上海ディズニーへのアクセスは便利だ。上海市の中心から地下鉄に乗って40分〜1時間で到着できるのだ。そして、上海ディズニー周辺地域では民泊産業が爆発的な成長をみせた。開業前にはほとんど見られなかった現地の民泊スポットが、ピーク時には1000軒まで増えた。

しかし、新型コロナの襲来が観光業に大きな打撃を与え、民泊業にも影響が及んだ。20年以降は多くの民泊事業者が熱意を失い、投資額を回収できないまま事業から手を引いていった。もっとも、この状況には「これまでの野蛮な成長、クレイジーな状態から正常なビジネス環境に戻った」という見方もある。

一方で、上海ディズニーを巡る転売ビジネスはなおもクレイジーな状態が続いている。開業当初に転売業者たちが目をつけたのは、長蛇の列に何時間も並ばずに済む「ファストパス」だ。業者たちはたくみにパスを入手して、何倍、何十倍もの高い値段で来場者に売ったのだ。ある業者は「開業時は1枚当たり1万円近い利益が出て、それが何百枚と売れた」と語っている。

しかし、パーク側の管理がどんどん厳しくなっていったため、業者たちはファンミーティングやコンサートのチケット転売に「くら替え」していった。それも新型コロナによってイベントが減少してうまくいかなくなると、今度はダッフィーの友だちとして昨年9月に上海ディズニーにお目見えしたキツネの女の子リーナ・ベルの人気に乗っかる形で関連グッズの転売にいそしむようになったのである。

新型コロナの影響で来場者が伸び悩む一方で、今年1〜3月のディズニー関連商品の売上は前年同期比で101.62%増の72億3400万米ドル(約9750億円)にまで成長した。上海ディズニーでは7000種類のグッズを扱っており、そのうち大部分が上海ディズニーのオリジナル商品だということで、転売業者はハロウィンやクリスマスなどの季節限定商品を中心に、数倍の値段を吹っ掛けて販売している。

ただ、関連グッズをめぐるビジネスにも変化が起きているようで、何倍もの値段をつける「プロ」の転売業者に混じり、自身が遊びに行ったついでに関連グッズを多く仕入れて購入し、ネット上で販売するという「ディズニーファン兼代理購入者」も増えているとのことである。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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