2022年6月12日、韓国・マネートゥデイは「尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が金建希（キム・ゴンヒ）夫人と共にソウル市内のシネコンで是枝裕和監督の韓国映画『ベイビー・ブローカー』を観賞した」したと伝えた。

夫妻は大統領室関係者とボディガードら少数の随行員を伴い、メガボックス聖水（ソンス）店を訪れ、市民と共に客席に座り映画を鑑賞した。大統領室によると、尹大統領は一般のチケット予約を利用したという。

「ベイビー・ブローカー」は今年のカンヌ国際映画祭で、主演のソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞した。記事は「監督は日本人だが、韓国俳優が出演し韓国で制作・配給した韓国映画だ」と説明している。

尹大統領は鑑賞後、「命を大切にし守ることは、私たち社会の構成員みんなが共にすべきことであるというすばらしいメッセージを伝える映画だ」と感想を語った。また、取材陣から「食事や散歩など市民との触れ合いを多く持っているが、理由は」との質問を受け、「特に理由はない」としながらも「常に市民と交流し、私も大統領としてではなく、一市民としての姿を持つべきではないか」と答えている。

尹大統領は就任以来、週末にはデパートや市場での買い物や散歩などをする姿が多く報じられている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「国民が見たいのは、大統領が仕事する姿だ。あなたがたの日常生活の写真なんか、特に見たくないよ」「仕事してるという記事は出ず、何を食べたとか、そんな記事ばかり。興味ないからいい加減にしてくれ」「今の政権になって初めて、大統領ってこんなに時間があるんだなと知ったよ」「就任して間もないのに遊んでばかり。もっと業務把握に励んだら？」「退任した文在寅（ムン・ジェイン）前大統領より暇そうだね。国民が物価高、ガソリン価格急騰、株価暴落、貨物ストで苦しんでいる時に、ポップコーンを食べながら映画？」「庶民の食べ物を食べ、庶民の暮らしを体験すれば、いい大統領だと思ってるのかね」「これが市民との交流？。あなたたちが現れたせいで、休日に映画を楽しもうとした市民に迷惑が」「これのせいで持ち物検査があったらしいよ。市民と交流どころか迷惑ばかり掛けている」など、厳しいコメントが殺到している。（翻訳・編集/麻江）