中国の女優ファン・ビンビン（范冰冰）が、ファッション誌のカバーを飾っていることが分かり、2018年の巨額脱税騒動から4年を経て、本格復帰が近いのではないかと報じられている。

ファッション誌「GLASS」中国版の微博（ウェイボー）やインスタグラムが10日、6月号のカバーを飾るファン・ビンビンの最新写真を掲載。同時に撮影のメイキング動画も公開しており、さらに11日にはファン・ビンビンのグラビア写真9枚を追加で公開。いずれの投稿にもファン・ビンビンのウェイボーをタグ付けしている。

ファン・ビンビンは18年5月に巨額脱税疑惑が持ち上がり、一時は行方不明とも報道されて世界中から注目を集めることに。その後、中国の税務当局から約145億円の罰金と追徴課税金の納付を命じられたことも話題になった。この騒動により中国国内で封殺対象となって4年目を迎えるが、その間には米映画「355」や韓国ドラマ「インサイダー」に出演している。

ファン・ビンビンが中国国内向け雑誌のカバーを飾るのは、騒動後これが初めて。20年には雑誌「ELLE MEN」主催のファッションイベントに出席するものの、レッドカーペットにファン・ビンビンが現われるとライブ配信が中断されたことも話題になったが、ファン・ビンビンはこれまで、封殺対象となったその他の芸能人と違い、ウェイボーなどSNSのアカウントを削除されることなく、中国当局からの強硬な締め出しは見られない。このため、今後は本格復帰に向けて動き始めるのではないかと報じられている。（Mathilda）