人民網日本語版 2022年6月9日(木) 23時20分
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蚊は赤やオレンジ、黒といった特定の色を好むのに対して、緑、青、紫といった色には興味を示さないことが判明した。
英科学誌「ネイチャー コミュニケーションズ」に最近掲載された研究結果によると、蚊は赤やオレンジ、黒といった特定の色を好むのに対して、緑、青、紫といった色には興味を示さないことが判明した。研究者は、蚊がどのように血を吸うターゲットを探すかを解明するのに役立つと見ている。新華社が伝えた。
血を吸うのはメスの蚊だけだ。そのため、米ワシントン大学の研究者たちは、メスのネッタイシマカ(ヤブ蚊)にさまざまな視覚情報や香りを与え、その後の行動を追跡し、蚊に対して、色のついた点や人の手などを差し出したという。
すると、臭いの刺激が何もない状況下では、蚊は何色かにかかわらず、色のついた点をほぼ無視した。それに対して、箱の中に二酸化炭素を噴霧すると、赤、オレンジ、黒の点に向かって飛んだものの、緑、青、紫の点は無視した。人間と違い、蚊は二酸化炭素の臭いをかぎ分けることができる。
研究者が手を差し出すと、箱の中に二酸化炭素が噴霧された場合のみ、蚊はその手に向かって飛んできた。しかし、研究者が緑色の手袋を着用していると、二酸化炭素の臭いがあったとしても、蚊はその手に向かって飛んでこなかったという。
研究者は、蚊は臭いをかいで、周りに血を吸う対象がいるかを検出すると見ている。例えば、人が排出する二酸化炭素といった特定の臭いをかぐと、その臭いに刺激されて、蚊の目は特定の色を解析し、それに向かって飛んでいくようだ。
この研究は、蚊の臭覚が視覚的手がかりに対する反応にどのような影響を与えるかを解明している。お腹を空かせた蚊がどのような色に惹かれ、どのような色には惹かれないのかが分かれば、さらに優れた蚊駆除剤や捕獲器といった蚊よけツールの開発につながると期待されている。また、蚊が好む色の服を着ないというのも、蚊に刺されないようにする対策の一つとなる。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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