人民網日本語版 2022年5月31日(火) 16時30分
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中国が独自に研究開発した飛行船「極目1号」III型がこのほど、10回の離陸大気科学観測を行い、最高9050メートルまで浮上した。
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「巓峰使命」チョモランマ科学調査飛行船総合観測科学調査分隊によると、中国が独自に研究開発した飛行船「極目1号」III型がこのほど、10回の離陸大気科学観測を行い、最高9050メートルまで浮上した。チョモランマの標高を超え、飛行船定位置大気科学観測の世界記録を更新した。現在はデータ分析段階に入っている。中央広播電視総台が伝えた。
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飛行船総合観測科学調査分隊は、中国科学院の青蔵高原(チベット高原)研究所、空天情報革新研究院、長春光学精密機械・物理研究所などの64人の隊員からなっている。
中国科学院青蔵高原研究所研究員で、飛行船総合観測科学調査分隊長の高晶(ガオ・ジン)氏によると、飛行船の10回の離陸では観測高度が9000メートルを超えたのは2回、8000メートルを超えたのは6回で、予想以上の成果で観測任務を完了した。科学調査隊は初めてチョモランマ地区で地表から対流圏上部までの複数の貴重な高空大気変化パラメータを取得した。これには水蒸気の安定同位体、黒炭濃度、粉塵含有量、メタン濃度、二酸化炭素濃度、風温・湿度・圧力などの気象パラメータが含まれる。これは西風の青蔵高原の環境変化への影響を明らかにするための重要な科学的根拠を提供し、「アジアの給水塔」の水循環と炭素循環プロセスを研究するための新たな認識を提供している。
中国科学院空天情報革新研究院上級エンジニアで、飛行船総合観測科学調査分隊副隊長の張泰華(ジャン・タイホア)氏によると、「極目1号」III型は4年間の独自研究開発によって作られたもので、体積は9060立方メートルで、完全な国産化を実現。一方で、飛行船チームは青蔵高原を9回訪れ試験を行っており、飛行船の高度も5250メートル、6390メートルから、7003メートル、9032メートルになり、さらに9050メートルに上がった。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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