人気スターのゴン・ジュン（龔俊）とディリラバ（迪麗熱巴）が共演する時代劇ドラマ「安楽伝」。今夏のリリースに向けて撮影のビハインドカットや、主演2人の仲むつまじい写真などが続々と公開され、宣伝活動が活発に行われている一方で、双方のファンのドラマに対する温度差が目立ち、秘かにいざこざが生じているもようだ。

「安楽伝」は架空の王朝・大靖で繰り広げられる権力争いと陰謀、復讐（ふくしゅう）劇を描いた物語で、ディリラバが演じるのは一族を惨殺され復讐を誓うヒロインの帝梓元。ゴン・ジュンが演じるのはヒロインに寄り添う太子の韓［火華］だ。美男美女の豪華ダブル主演に加え、ぜいの限りを尽くした衣装やドラマセットが物語に花を添えて映像美も楽しめるトキメキ必至の作品として期待がかかっている。

こうした中、“いざこざ”に至った経緯は、主演女優のディリラバが現在エリート検事役となって登場する「公訴精英」の撮影に励んでいるため、ファンの関心も新ドラマに向いてしまい、ゴン・ジュンのファンから「PRへの協力が足りない」「ひたむきに取り組んでない！」と非難の声が上がったことに対し、ディリラバのファンが「当たり屋行為やめて！」「『安楽伝』の番付1位はディリラバだからね！」と応戦したことが原因とみられている。

ゴン・ジュンは昨年の大ヒットドラマ「山河令」をきっかけにブレークし、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でのフォロワー数も2000万人に迫る勢いで急増している。短期間で人気スターになり、圧倒的支持を得ているゴン・ジュンとは対照的に、ディリラバはデビューから長く、「夢幻の桃花～三生三世枕上書～」や「你是我的栄耀」「与君初相識」などのヒット作を連発し、微博フォロワー数も7000万人を超えるなど、キャリア安定期に入っている。

互いにプライドが高く、わがサイドのスターを擁護するために“非難合戦”に至ったとみられるが、「安楽伝」の公開が近づくにつれてファンはなれ合って協力体制を築けるのか。番付争いは勃発するのか。“水面下の動き”からも目が離せない。（編集/RR）