中国の童話本でウサギが集団自殺しようとする描写=中国ネット「明らかに有害」「全部読んだの?」

Record China    2022年5月31日(火) 22時0分

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30日、正観新聞は、中国の童話本でウサギが集団自殺を決心するシーンなどが描かれていることが分かり、物議を醸していることを報じた。

2022年5月30日、正観新聞は、中国の童話本でウサギが集団自殺を決心するシーンなどが描かれていることが分かり、物議を醸していることを報じた。

記事は、あるネットユーザーが先ごろ、就寝前に読むことを想定した童話本のストーリーで、生活することが怖くなったウサギたちがみんなで湖に飛び込んで自殺しようと決心するシーンがあり、別の話でもカササギが「彼らは、自分の考えを持っていない男は女と同じだ」と語る一幕があると指摘したことを紹介。ネット上で「一体どういう価値観なのか」という疑問の声が上がったと伝えた。

そして、童話本を出版している長江出版社の関係者が「編集部が再度チェックを行った上で、コメントする」と語ったことを紹介している。

この件について、中国のネットユーザーは「文化界全体を整理し、是正しよう」「出版業界もめちゃくちゃだな」「これは明らかに子どもたちにとって有害」「本の編集者は、寝る前のわが子に自殺の話をして平気でいられるのか?」「これは『読』ではなくて『毒』だ」など、出版社を批判するコメントを多く残している。

一方で「これ、イソップ童話の『ウサギとカエル』っていう話なんだけどな」とするユーザーも。「ウサギとカエル」は外敵におびえて厭世(えんせい)的になったウサギがみんなで池に飛び込み自殺しようと決め、一斉に池に向かって走り出したところ、ほとりにいたカエルたちがおびえて池に逃げ込んだため、ウサギたちが「自分たちよりもおびえて生きているやつがいる」と自信を持ち、自殺をやめるという話だ。

このため、「みんな、物語を全部読んだのか?伝えられている部分だけ見て批判してないか?子どもの読み物について議論するのは大いに結構なことだが、意図的な切り取りをしてはいけない」「ウサギたちは最後に生きる意味を見出して終わる。よく読まないで批判しないでほしい」とたしなめる声も聞かれた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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