人民網日本語版 2022年4月19日(火) 7時50分
拡大
中国国家統計局の付凌暉氏によると、世界のコモディティ価格は今後、高い水準で推移する可能性が高い。
第1四半期(1-3月)の国民経済の運営状況を説明する記者会見が18日に開かれ、中国国家統計局の報道官を務める国民経済総合統計司の付凌暉(フー・リンフイ)司長は、「今年に入り、国際情勢が目まぐるしく変化し、世界のコモディティ価格が最高水準を再び更新している。世界銀行の統計によると、3月、世界のエネルギー価格指数は前月比で24.1%上昇し、非エネルギー価格指数は同比8.1%上昇。総指数は近年で最高水準に達している」と説明した。
付司長によると、世界のコモディティ価格は今後、高い水準で推移する可能性が高い。
供給という観点から見ると、ロシアは世界において、エネルギーや食糧、化学肥料などの輸出大国だ。また、トウモロコシや小麦の輸出においては、ウクライナが高いシェアを占めている。ロシア・ウクライナの地政学的紛争発生により、関連商品の生産量が減少しているほか、輸出規制が増加し、世界のコモディティ供給が今後、大きな打撃を受けることになりそうだ。
需要という観点から見ると、世界経済が継続的に回復しているため、コモディティ需要の成長を下支えすることになるとみられている。供給不足が予想される中、一部のコモディティ輸入国でストック需要が高まり、需要と供給の不均衡がエスカレートしそうだ。また、地政学的な紛争により、一部の国の間で制裁やそれに対する更なる制裁が生じ、世界の供給チェーンの効率にも影響が出ることになりそうだ。そして、コモディティの輸送や取引コストが上昇し、価格上昇の圧力が高まっている。
そのため、世界のコモディティ市場では、需要と供給のバランスが大きく崩れ、不確実性が増大しているのを背景に、価格が高い水準で推移する可能性が大きい。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
この記事のコメントを見る
CRI online
2022/4/18
anomado
Record China
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る