中国の半導体輸入、自給自足が進むにつれて減少―香港メディア

Record China    2022年4月18日(月) 8時30分

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香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは13日、「中国の半導体輸入は自給自足が進むにつれて減少している」とする記事を掲載した。

香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは13日、「中国の半導体輸入は自給自足が進むにつれて減少している」とする記事を掲載した。中国紙・環球時報がその内容を要約して次のように伝えている。

中国税関総署によると、今年第1四半期の中国の集積回路(IC)の輸入量は前年同期比9.6%減で、1年前は前年同期比33.6%増だったことを考えると、大幅に落ち込んでいる。一方で、輸入額は増加しており、今年第1四半期に中国国内の企業は1403億個の集積回路の購入に前年同期比14.6%増の1072億ドル(約13兆5538億円)を支払った。中国が輸入した半導体の平均価格は前年同期比26%上昇したことになる。

中国は、チップの世界最大の輸入国であり、輸入されたチップは、電気自動車(EV)やスマートフォン、さまざまなコンシューマ電子機器の製造に使用され、その多くが世界の他の地域に輸出されている。

今年第1四半期の輸入量の減少は、中国が技術分野での自給自足を積極的に推進している中で起こったものだが、世界で半導体の価値が連鎖する中で中国が受ける圧力は、地政学的な逆風とゼロコロナ政策の中でますます強まっている。米アップルの電子機器の製造を手掛けている台湾のペガトロンは12日、政府の防疫規定に従い、上海市にある工場と、上海市近郊の昆山市にある工場の操業をしばらく停止すると発表した。

中国は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が拡大する中でも、国内の半導体産業の製造能力を強化する努力を続けている。

国際半導体製造装置材料協会(SEMI)がこのほど発表したリポートによると、中国は2021年も引き続き世界最大の半導体製造装置市場であり、販売額は前年比58%増の296億ドル(約3兆7424億円)に達した。

今年第1四半期の中国のIC輸出額は前年同期比23.2%増だが、輸出量は4.6%減少して702億個となった。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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