Record China 2022年4月6日(水) 7時20分
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3日、海外網は、米国で新型コロナによるネイティブ・アメリカンなど先住民の入院患者死亡率が白人の2〜3倍であることが研究報告で明らかになったと報じた。写真はニューヨーク。
2022年4月3日、海外網は、米国で新型コロナによるネイティブ・アメリカンおよびアラスカ先住民(以下、ネイティブ・アメリカンとする)の入院患者死亡率が白人の2〜3倍であることが研究報告で明らかになったと報じた。
記事は、米医学協会の学術誌「JAMA Network Open」で3月30日に発表された研究報告の内容を紹介。20年3月1日から12月31日の間、米国内にある103の州立病院に入院していた1万8731人の新型コロナ患者(年齢の中央値は66歳、48.7%が白人で1.2%がネイティブ・アメリカン)を対象に調査を行ったところ、白人患者の死亡率がネイティブ・アメリカンよりも77%低く、死亡リスク指数が0の症状の患者における死亡率が白人患者0.04に対してネイティブアメリカンは0.10、16以上だった場合の死亡率が白人患者0.25に対しネイティブ・アメリカンが0.69といずれもネイティブ・アメリカンのほうが有意に高くなっていることが明らかになったと伝えた。
その上で、研究担当者が報告の中で、ネイティブ・アメリカンが長期にわたり差別を受け、社会の辺縁に追いやられてきたこと、米政府機関で先住民のヘルスケアサービスを提供するインディアンヘルスサービス(IHS)の重大な資金不足が、ネイティブ・アメリカンが医療サービスを受ける上での障害になっていると指摘したことを紹介した。
また、IHSの専門家も貧困、水道やインフラの不足、健康食品やネットを通じた健康カウンセリングにアクセスできないことが、ネイティブ・アメリカンの新型コロナ死亡率を高めている原因である可能性について言及しており、研究担当者が「原住民の健康状況を改善するために、米国政府は全面的な方法にて衛生・健康分野における種族間の不公平による影響を解決し、彼らの疾病や臨床、生理反応についての研究を強化しなければならない」と論じたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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