Record China 2022年3月30日(水) 21時20分
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中国国営テレビが米NBAの中継を1年半ぶりに再開した。しかし、米華字メディア・多維新聞は「中国のネット上ではCCTVに対する批判の声が上がっている」と報じている。
中国国営の中央テレビ(CCTV)が米プロバスケットボールNBAの試合の中継を1年半ぶりに再開した。しかし、米華字メディア・多維新聞は「中国のネット上ではCCTVに対する批判の声が上がっている」と報じている。
CCTVのスポーツチャンネルは30日午前10時、NBAレギュラーシーズンのロサンゼルス・クリッパーズとユタ・ジャズの試合を中継した。同局がNBAの試合を中継するのは、2020年10月のNBAファイナル以来、約1年半ぶりだという。
元々バスケットボール人気の高い中国ではNBAの人気が高く、米メディアでは「中国には約8億人のファンがいる」とも報じられた。しかし、19年にヒューストン・ロケッツのダリル・モーリーGMが香港の中国に対する抗議デモを支持する内容をSNSに投稿したことをきっかけに、複数の中国企業がロケッツとの提携を停止、同局も「国家主権と社会の安定に挑戦するいかなる言論も、言論の自由の範囲には入らないと考えている」として放送を一時停止した。
その後、同局は20年10月に一時的に中継を再開したものの、再び放送を停止。モーリー氏は「家族に寄り添うため」としてロケッツを退職し、しばらく後にNBAの別のチームであるフィラデルフィア・76ersのGMに就任した。
多維新聞の記事は、今回のCCTVによる放送再開が「議論を呼んでいる」と説明。ネット上では「やはり中国人は忘れることが得意だ!」「CCTVがまたNBA中継を再開した。やはりネット上の記憶は短いものだ」「私はバスケファンで毎日NBAを見ているが、官製メディアとしてはこの対応はいかがなものか」といった声が上がっていると伝えた。(翻訳・編集/北田)
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