サムスン電子の公式ツイッターアカウントが、中国のスマートフォブランド・OPPO（オッポ）のフォルダブルフォン（折り畳みスマホ）を「かなりすごい」と評価した。3月28日、韓国メディア・ヘラルド経済が報じた。

記事によると、サムスン電子の米国公式ツイッターアカウントは28日、OPPO初のフォルダブルフォン「Find N」を紹介する映像に、「かなりすごい」とのコメントを残した。映像を投稿したのは、OPPOとOnePlusのスタッフであるライアン・フェンウィックさんで、「最近のアンドロイドスマートフォンは『みんな同じ』『退屈』と言われるが、ちょっとこれを見て」というコメントと共に映像を紹介していた。

記事によると、サムスン電子が中国製品を高評価するのは「非常に異例」なことで、インターネット上ではさまざまな反応が出ている。一部では「サムスンのアカウント管理者が自社製品の映像と勘違いしたのではないか」という疑惑も浮上したが、ディスプレイの壁紙が明らかに「Galaxy Z Fold」のものとは違うことから「それはあり得ない」という反論が相次いだ。また、他社製品に対して称賛を惜しまないサムスンの「器の大きさ」を評価する声も見られたという。

記事は、「業界では、中国メーカーの技術力はもはやサムスンと差がなく、無視できないと分析されている。韓国唯一のスマートフォンメーカーであるサムスン電子も危機感を抱かざるを得ない」と伝えている。

韓国のネットユーザーからは、「どうせ部品は全部サムスン製でしょ。褒めるのも戦略」「サムスンディスプレイの取引先だから、自画自賛してるんだよ」「ディスプレイも中国で作ってるならすごいけど、他国から輸入してるのなら別に…」「サムスンの従業員が技術を売ったせいでしょ」などの声が寄せられている。

そのほか、「ついにサムスンも下り坂か」「韓国の製造業は終わろうとしている。日本は『失われた30年』だけど、韓国は『空白の50年』だ」「文大統領が中国を優遇した結果」「どんなにすばらしくても中国製品は使わない」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）