2022年3月16日、韓国・TV朝鮮によると、日韓関係に詳しい外交消息筋が「尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期大統領が早ければ今週中、遅くても来週中には相星孝一駐韓日本大使と会談する予定だ」と明かした。

記事によると、尹氏が当選後に外交使節と接見するのは、11日の駐韓米国代理大使、駐韓中国大使に続いて今回で3人目となる。

記事は「尹氏は11日に行われた岸田文雄首相との電話会談で日韓関係改善と北朝鮮の核問題での協力に共感を示していたため、相星大使とも日韓関係改善についての議論が行われるとみられる」「岸田首相との会談ではなかった過去の歴史問題への言及があるかどうか注目されている」などと伝えている。

尹氏は大統領選で「日韓関係が過去の歴史問題に埋もれたまま、解決に向けた政策的努力もなく悪化の一途をたどっている」と批判していた。

また、昨年11月の大統領候補時代に行われた相星大使との会談では「日韓関係が円満に解決されれば、日本にいる韓国国民45万人が楽に暮らせるようになる」と述べ、「日韓ワールドカップ（W杯）共同主催20周年にあたる来年にはさまざまな記念イベントを開催して日韓関係を改善させよう」と提案していたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「過去に縛られず、未来に向かって前進しよう」「未来に向けて、日本との関係も新しく作らなければならない」「日韓は互いに攻撃的な行動を慎み、うまくやっていこう」「やっと正常な外交が行われている。文大統領は国際社会で仲間はずれだった。周辺国とうまくやる考えはなく、北朝鮮のことしか頭になかった」「日韓の若者は政治家の遊びに振り回されず、仲良くしてほしい。これはシニア世代からのお願いだ」など、日韓関係改善に前向きな尹氏への好意的な声が寄せられている。

一方で「日本と協力するのはいいが、独島（竹島の韓国名）は守ってほしい。独島を日本にあげたらすぐに弾劾デモをする」「関係改善は必要だけど、低姿勢外交はよくない。日本の方から韓国に近づいてくるよう賢い外交をする必要がある」と指摘する声も。

その他「韓国に必要なのは親日ではなく統一」「屈辱的な外交はしてほしくない。慰安婦問題や領土問題では強硬な姿勢を貫いてほしい」「日本産水産物の輸入を承諾してしまいそうで不安だ」などの声も見られた。（翻訳・編集/堂本）