2022年3月2日、韓国・中央日報によると、朴槿恵（パク・クネ）前大統領の妹、朴槿姈（パク・クンリョン）氏が「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）候補を支持することを宣言した。

記事によると、朴氏が所属する新韓半島平和体制党の党員らは2日午前10時30分に汝矣島で記者会見を開いた。朴氏は新型コロナウイルスへの感染により参加できなかったが、党員が「今回の大統領選挙において、東西統合によって平和統一問題を解決できる唯一の候補は李候補だと確信している」という内容の支持宣言文を代読した。

そして「李候補を支持することに決めた他の理由は、有神論の観念を持つ『保守』が『進歩』を受け入れるべきだから」とし、「時代精神と共に私たちが提案してきた政治交代や体制交代に必要な新しい価値観や朝鮮半島の平和体制の問題を快く受け入れてくださったから」と説明したという。

この日記者会見に出席した民主党の鄭成湖（チョン・ソンホ）議員は「李候補の誠意が多くの人の心を動かしているようだ」とし、「多くの国民から愛される朴正煕（パク・チョンヒ）元大統領の娘である朴氏とその同志の皆様と共に心を一つにして勝利し、国家統合に向けて進み、統一を成し遂げられることを願う」と発言。一方で野党「国民の力」の関係者は、「朴槿令氏の支持宣言は朴槿恵前大統領や朴志晩（パク・チマン、朴正煕元大統領の長男）氏とは何の関係もない個人の選択」と語ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「父親の顔に泥を塗るんだね。朴元大統領は共産党と闘いながら経済を成長させたのに」「父親である元大統領をののしり、尊敬もしない民主党を支持するなんて信じられない」「朴槿恵前大統領が妹と仲の悪い理由が分かった」「だから朴前大統領は家族と縁を切ったのか」「李在明候補は姉の朴槿恵に対して『死刑にすべき』とまで言ってた人だよ」「支持する朴槿姈より、それを受け入れる李候補の偽善にうんざり」など、批判の声が多く寄せられている。（翻訳・編集/丸山）