中国メディア・北京青年報は2日、中国の化粧品市場で韓流にかつての勢いがなくなったと指摘する記事を掲載した。

記事によると、韓国の化粧品大手アモーレパシフィックが展開する「HERA」は2013年の大ヒット韓国ドラマ「星から来たあなた」に登場したことで注目を集め、当時、同ブランドが参入していなかった中国では多くの女性が代理購入サービスを利用して入手するほどの人気ぶりだった。正式な中国進出は16年7月。北京を皮切りに上海、南京などの高級商業施設に次々登場したものの、現在オフライン市場ではほぼ撤退状態になっているという。

記事は、その販売ルートがオンライン市場でも細っている他、「ネイチャーリパブリック」や「スキンフード」なども近年、実店舗の数を減らしていると指摘。その上で、「韓国コスメの主な消費者で韓流の影響を最も受けた1980、90年代生まれはより高級な化粧品を使う時期に入った」「多くの若い消費者は国産ブランドとともに成長しており、それらにより愛着がある」と以前の消費者が離れていったことや中国ブランドの存在感に言及し、2020年の化粧品類のシェアで中国ブランド「完美日記」が有名海外ブランドを抜いて2位に躍り出たことなどを紹介した。（翻訳・編集/野谷）