「お父さんに7階から落とされた」8歳娘の証言で有罪判決―中国

Record China    2022年3月2日(水) 0時20分

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27日、瀟湘晨報は、貴州省で1年半前に発生した少女の転落事件をめぐる裁判で、当時8歳だった少女の証言が決め手となり、父親の有罪判決が確定したと報じた。

2022年2月27日、瀟湘晨報は、貴州省で1年半前に発生した少女の転落事件をめぐる裁判で、当時8歳だった少女の証言が決め手となり、父親の有罪判決が確定したと報じた。

記事によると、2020年8月11日午後、同省盤州市の集合住宅で8歳の少女が酒に酔った父親に自宅7階のキッチンの窓から突き落とされて1階の地面に転落、複数箇所を骨折するけがを負う事件があり、父親が殺人容疑で逮捕、起訴された。父親は取り調べで容疑を否認し続け、「当日は7階の寝室で午後まで寝ていた。すると警察がやって来て娘が転落したと聞いた。娘が転落する前、娘に携帯電話を充電するよう指示したが、娘は充電できないと言った。そこで、怖がらなくてもちゃんと挿せば充電できると娘に言って再び寝た。その時、娘は寝室の入口で遊んでいた」と供述していたという。

その後、父親は殺人罪で起訴されたが、裁判でも罪状を否認し続けた。一方で、転落した娘は「お父さんから携帯電話を充電するよう言われた。充電器に問題があってできないと返事をしたら、お父さんが私を抱えてキッチンの窓に乗せた。私は窓から部屋の中にジャンプして下の階にあるお母さんの部屋の入口に逃げたが、お父さんが追いかけてきて私を捕まえ、また7階のキッチンの窓に乗せた。今度は窓の外に向かって立たされので、両手を後ろに伸ばしてお父さんの服をつかんでいた。するとお父さんは手で私の背中を押し始めた。私がお父さんの服をつかんでいてうまく押せなかったので、お父さんはその手を服から剥がして再び私の背中を押して、窓から転落させた」と証言した。

娘はさらに、父親が事件当日の午後に買ってきた酒を飲んでいたことや、娘を転落させた後も下に降りて様子を見に来ようとはせず、母親が発見して警察に通報したと証言。さらに、「普段お父さんは暴力を振るわないが、時々私をののしってきた。お父さんが嫌いだった」と語っている。

結局、被害者である娘の証言が重要な証拠と認定され、第一審では父親に故意殺人罪を適用、当時酩酊状態で刑事責任能力が限定的だったという情状を酌量する一方で、父親が危険運転罪による実刑判決を受けた前科があることも併せて鑑み、懲役6年の判決が言い渡された。また、先日行われた第二審においても娘の証言が重視され、一審判決を維持する判決が言い渡された。中国では二審制が採用されているため、二審判決をもって父親の有罪が確定した。(翻訳・編集/川尻

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