韓国「国民の党」の安哲秀（アン・チョルス）候補が、尹錫悦（ユン・ソギョル）候補との野党一本化を撤回することを宣言した。。2月20日、韓国メディア・ハンギョレが報じた。

記事によると、安候補は20日に緊急記者会見を開き、「私は尹候補に、選挙期間の3週間のうち1週間という十分な時間を差し上げた。一本化が実現しなかった責任は、『国民の力』と尹候補にあるということをはっきり申し上げる」と語った。安候補は尹候補に対し13日に野党の一本化を提案していたが、1週間が経過しても回答がなかったため、再び記者会見を開き交渉決裂の意思を明らかにしたという。

安候補はこの日の会見で、「通常の礼儀として、同じ大統領候補である私が提案をしたならば、尹候補が直接回答すべきだと思う。私はこれまで『国民の力』が進めてきた方法で闘うことを提案していたため、判断に長く時間を要するはずはなかった」と指摘。「しかし尹候補から正式な回答は来なかった。『国民の力』はこの1週間、無対応を貫き一連のデマを流すことで、一本化の意志も誠意もないことを明確に示した。むしろ回答を引き延ばすことで窮地に追い込むという常とう手段を使ってきた」と批判した。

そして「（遊説車両事故）の葬儀を終えた昨夜、回答を待つのは無意味だとの結論に達した。これ以上待つことは、私自身はもちろん私を大切にしてくれる党員や全国の支持者の方々への侮辱に値する。傷つき侮辱されることは避けて当然」と一本化を断念した経緯を明らかにしたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「国が滅びる姿は見ていられない。安候補を支持します」「とてもかっこいい演説ですね。初心に帰った安候補を応援します」「よくぞ決断した。尹候補と李俊錫（イ・ジュンソク）代表から受けた屈辱を忘れないで」「これ以上『国民の力』に利用されるべきではない」「李在明（イ・ジェミョン）候補から安候補に乗り換えた支持者は多いと思う」「誤った人物を選べば5年もの長い間苦しむことになる。希望に満ち、将来を任せられる候補者を選ぶべき」「最もクリーンな人物を選ばないと。ましな方を選ぼうとするから失敗する」など、安候補を応援する声が多く寄せられている。（翻訳・編集/丸山）