北京冬季五輪、反ドーピングで中韓統一戦線、キム・ヨナ参戦に「言う権利ある」と中国ネット

Record China    2022年2月18日(金) 22時20分

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北京冬季五輪で浮上したドーピング疑惑で、韓国のキム・ヨナさんが参戦。中国のネットユーザーは「女王様には言う権利がある」などと呼応し、反ドーピングの「統一戦線」が結成された。

北京冬季五輪に出場したフィギュアスケート女子選手のドーピング疑惑で、韓国の「氷の女王」キム・ヨナさんが参戦し、怒りの声を上げた。中国のネットユーザーは「女王様には言う権利がある」などと呼応。五輪でとかくあつれきが目立つ中韓両国だが、反ドーピングでは「統一戦線」が結成された。

キム・ヨナさんは2010年のカナダ・バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得。14年のロシア・ソチ冬季五輪で2連覇に挑んだが、判定騒動の末にロシアのソトニコワ選手に敗れ、銀メダルにとどまった。ソトニコワ選手はそれまでに国際A級大会で優勝した経験がなかったことから、海外メディアは「ホームに有利な採点」と非難したが、キム・ヨナさんは淡々と結果を受け入れた。

その後、ロシア政府による最悪のドーピングスキャンダルが発覚。禁止薬物使用疑惑のあるリストにソトニコワ選手の名前が入っていることが明らかになった。しかし、同選手はソチ冬季五輪後、負傷などを理由に国際大会に出場しておらず、ドーピング疑惑もうやむやに終わった。

キム・ヨナさんは14日、自身のインスタグラムに投稿。真っ黒な画面に白い文字で「ドーピング規定に違反した選手は大会に出場できない。この原則に例外があってはならない。すべての選手の努力と夢は公平で尊い」と英語でつづった。対象は明言していないが、ロシア・オリンピック委員会(ROC)女子代表のカミラ・ワリエワ選手(15)についての記述だとみられている。

朝鮮日報などによると、中国版ツィーター「微博」には投稿された文章の画面コピーが登場。一日もたたずに40万件以上の「いいね」が付いた。コメントは1万2000件に上ったが、中でも最も共感を呼んだのは「フィギュアスケートでキム・ヨナは非常に専門的かつクリーンな経歴を持っているため、この問題について論評する資格がある」というものだった。

中国の別のネットユーザーは「キム・ヨナにはこのようなことを言う資格がある。ソチ冬季五輪を見た人ならキム・ヨナが金メダルをハッキングされたということを知っているだろう」と指摘。「当時、キム・ヨナは何も言わなかった。女王様を応援する」と書き込んだ。また「インチキは選手を駄目にする可能性がある。すべてのスポーツ選手の夢は大切なのに特定の未成年スポーツ選手の方が貴重なのか?」という意見も見られた。

中国側の反応に関して朝鮮日報は「メダルの色が変わることになった判定騒動に冷静な反応を見せていたキム・ヨナさんが今回のドーピング騒動に重いメッセージを投げ掛けたため、多くの人々が共感したようだ」と報じた。(編集/日向)

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