「金のネックレス」を白い目で見ていた中国の若者が金に夢中なっているワケは?―中国メディア

人民網日本語版    2022年2月17日(木) 6時50分

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中国では太めの金のネックレスというと、「富をひけらかす」といった悪いイメージがあり、抵抗があるというのが以前の状況だった。しかし、そのようなイメージが覆されるような現象が起きている。

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中国では太めの金のネックレスというと、一部の人、特に若者の間では、「富をひけらかす」といった悪いイメージがあり、抵抗があるというのが以前の状況だった。

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しかし、そのようなイメージが覆されるような現象が最近起きている。寅年である今年の春節(旧正月、今年は2月1日)期間中、北京などのデパートでは、金の売れ行きが絶好調となり、その客層は90後(1990年代生まれ)、00後(2000年以降生まれ)がかなりの割合を占めていたからだ。

複数のデパートが行った統計によると、90後と00後が占める割合は20%を越えていた。2021年の春節期間中、その割合はわずか10%にとどまっていた。一部のゴールドジュエリー専門店では、若くてファッショナブルな女性たちが太めの金のブレスレットを選んでいるという光景がみられた。そしてネットユーザーからは、「ちょっと違和感がある」や「なんか不思議な感じ」といったコメントが寄せられている。

若者をひき付けている理由の一つに、ゴールドジュエリーの各ブランドが新商品を打ち出していることが関係している。市場のニーズに合わせて、定番の18金や24金のほか、特殊加工された「5G金」、美しい細工が施された「古法黄金」、琺瑯の技術を使って加工が施された「琺瑯金」といった新商品が販売されているのだ。こうした商品は高級感ある仕上がりとなっているほか、消費者に新たな体験を提供している。

一部の老舗も若者のニーズを理解するようになっており、こだわりを捨てて、「十二支」や「転運珠」といった定番のデザインではなく、ディズニーやドラえもん、ミニオンズ、孫悟空とのコラボ商品、干支の寅にちなんで、「お守り」という意味の中国語と発音が似た「護身虎」や「成金」という意味の中国語と発音が似た「暴発虎」、「萌(猛)虎」といった商品を打ち出しているブランドもある。

こうした変化を受け、自分用としても、プレゼントとしても、若者が「ほしい」と感じるようになっている。そしてこれまで「白い目」で見られていた存在から、今や「トレンド」になったことで、ますます多くの若者が金を購入するようになったことも決して奇妙なことではなくなりつつある。

そして「顔面偏差値」が高いことは単なるきっかけに過ぎず、金が大人気になっている本質的な理由は、その価値を維持でき、価値が上がる可能性もある点だ。

現在、若者の間では投資や資金運用に対する意識が高まっており、「金が金を生む」という理屈を理解するようになっている。また、資本市場では不確定要素が多く、金の「ハード・カレンシー」というメリットがより際立つようになり、リスク回避を望む保守的な若者がより金を好むようになっている。

ただ、金の価値は本当に上がるばかりかというと、そういうわけでもない。

どんな投資にもリスクが伴うものだ。市場には、「得しかせず、損はしない」というビジネスはない。世界の金相場も変動があり、他の投資品とのシーソーゲームになり、必ず底値で買って高値で売るということはできない。また、ゴールドジュエリー購入イコール金投資というわけでもなく、ゴールドジュエリーの価格には、デザインや生産、輸送費といった費用も含まれているため、金だけの価格よりも高くなる。

ゴールドジュエリーを売却するとなると、重さで計算されることになり、減価償却も考慮に入れられるため、短期的な目で見ると、価値を維持したり、価値が上がったりすることを期待することはできない。

長期的な目で見ても、その価値が上がるかは、その他の金融投資品の機会費用を見て分析しなければならない。金関係の商品に投資する場合、若い投資家は平常心を保ち、期待を高くせずに、問題に直面したらすぐに正規の機関に相談した方がいいだろう。また、投資や資産運用に関する知識を学び、投資品の仕組みやメリット・デメリットを理解し、自分の状況にあった商品を選ぶようにしなければならない。「人気だから」という理由だけで、必死になってやみくもに買うということだけは絶対に避けるべきだろう。さもなくば、暴落した場合に、身動きが取れなくなってしまい、後悔する羽目になってしまうからだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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