Record China 2022年2月9日(水) 23時20分
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福島県近海でとれたクロソイから基準値を超える放射性物質が検出されたことが、中国メディアでも報じられ反響を呼んでいる。
報道によると、先月26日に相馬市磯部沖でとれたクロソイを県などが検査したところ、1キログラム当たり1400ベクレルの放射性セシウムが検出された。この数字は国の基準値(100ベクレル)の14倍に当たる。これを受け、国の原子力災害対策本部は2月8日付で同海域のクロソイに出荷制限を指示した。福島県産のクロソイに出荷制限がかかるのは3度目で、前回の制限は昨年12月に解除されたばかりだった。
中国でも、国営の中央テレビ(CCTV)や環球時報など複数の大手メディアが報じており、「日本の福島近海の魚から基準を深刻に超過する放射性物質が検出された」「日本の報道によると、日本政府は福島第一原発の事故後、これまでに44種の海産物について販売を制限してきた」などと事態の深刻さを強調して伝えている。
中国のネットユーザーからは「基準値の10倍以上だって!?」「全人類に害をもたらした」「世界中の海に影響を与えるとは、なんてことをしてくれるんだ」「本当にゴジラが現れるんじゃないか(ゴジラは放射能の影響で生まれた生物と言われることから)」「今では中国国内の多くの日本料理店で、食材を日本から輸入していると宣伝できなくなってる」といった声が上がった。
また、台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)政権が8日に福島など5県の食品の輸入禁止を解除する方針を発表したことと関連付けて、「台湾が輸入再開を宣言した矢先にこれか」「台湾はそれでも喜んで食べるってさ」「おめでとう台湾。『核食』じゃなくて『福食』と呼ぶんだよな?」「台湾は食いしん坊で良かったな」「台湾の加工食品の輸入は絶対に禁止せよ。日本の被災地食品が大陸に入ってくる」などとやゆする声が寄せられている。
台湾民進党政権はこれまで、福島県など被災地食品を指す「核食」との呼称を「福食」に改めるよう呼び掛けたほか、「被災地食品の輸入を全面的に禁止しているのは大陸(中国)と台湾だけ。国際基準に沿って対応することが重要」とし、輸入再開に向けて動いてきた。(翻訳・編集/北田)
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