サッカー中国代表の帰化選手アロイージオが25日、中国のサポーターとサッカー協会に改めて謝罪した。しかし、サポーターからは擁護する声が殺到している。

アロイージオら帰化選手3人は21日、ワールドカップ（W杯）アジア最終予選のためブラジルからオランダのアムステルダム経由で日本へ向かった。ところが、アムステルダムからの乗り継ぎ便がキャンセルされており、ホテルの手配も間に合わず3人は空港での滞在を余儀なくされた。その際、アロイージオは自身の微博（ウェイボー）アカウントで中国サッカー協会の対応を皮肉るような発言をしていた。

日本に無事到着したアロイージオは25日、微博で「私が犯した過ちについて皆さんに謝罪したいと思います。当時、私は怒りと焦りの中で衝動的な発言をしました。事実の経過を十分に理解していなかった時の行為で、その内容は中国サッカー協会にとって不公平なものでした」と釈明。「中国サッカー協会からチャンスを与えられなければ中国代表のユニフォームを切ることはできませんでした。この数年間、サッカー協会からは多大な援助と配慮を受けてきました。ここで正式に、サッカー協会に謝罪したいと思います」とつづった。

ただ、かねてからサッカー協会に強い不満を持つ中国のサポーターからは「謝罪する必要のあることだろうか」「君は間違っていないよ」「彼がなぜ謝罪するのか理解できない」「謝るべき人が謝らず、謝るべきでない人が謝っている」「本当のことを指摘すると謝罪させられるのか？」「謝罪なんてしなくていい！あなたの言ったことは正しいんだよ」「大丈夫。あと（サッカー協会への批判）はサポーターに任せてくれ」「全部サッカー協会が悪い」といった声が殺到している。

このほか、「男だ！」「もう済んだこと。もうすぐ試合なんだから一致団結しよう」「来てくれてよかった。一緒にベトナムを倒そう」など、日本とベトナムとの連戦に気持ちを向けようと主張する声も見られた。（翻訳・編集/北田）