北京冬季五輪のボイコットを呼びかけている米NBAのスター選手が、ヤオ・ミン氏の招待を受け「中国に行く」と表明した。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

最近、中国に対して厳しい非難を繰り返しているボストン・セルティックス所属のエネス・カンターは19日、自身のツイッターアカウントで中国バスケットボール協会のヤオ・ミン（姚明）会長の招待を受け、中国を訪れる意向を示した。

カンターは「あなた（ヤオ・ミン氏）の招待を受けた。今年の夏に中国に行く。私はぜいたくな中国旅行や宣伝をすることはない。あなたは私と一緒にウイグルの強制労働キャンプ、チベット、香港、台湾を見学するだろうか？習近平（シー・ジンピン）氏が許可したら教えてくれ！」とツイートした。

ヤオ・ミン氏は17日、北京で行われた会見でカンターが中国非難を繰り返していることについて問われ「彼の動機や立場を知らないのでコメントする資格があるかどうかわからない。人にはそれぞれ異なる（情報入手の）ルートがある。これがきっと異なる見方を生み出しているのだろう」と回答。「機会があれば彼を中国に招待したい。そうすれば、われわれについての理解がより全面的になるだろう」と語っていた。

カンターは19日に米CNNの取材に対し、「ヤオ・ミン氏に感謝する。私は本当に中国に行ってこの目で見てみたい。中国で演説するわけでも、宣伝するわけでもない。本当の中国を見て、そこで起きていることを世界に知らせたい。だから、彼の招待を受ける」と語り、その内容を含めて上述の文章をツイートした。（翻訳・編集/北田）