人材不足2000万人近く!雇用市場で製造業の技能人材が引っ張りだこ―中国

人民網日本語版    2021年12月28日(火) 11時50分

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中国の技能人材の中でも高技能人材が特に不足しており、目下の雇用市場でとりわけ突出した問題の一つとなっている。

実体経済は中国経済の重要な柱であり、実体経済を強くするには数多くの技能人材が必要だ。中国の技能人材の中でも高技能人材が特に不足しており、目下の雇用市場でとりわけ突出した問題の一つとなっている。今はちょうど大学生の就職活動シーズンにあたり、職業教育を受けた学生の雇用にどのような新トレンドが見られるだろうか。中国中央テレビが伝えた。

■大学生の就職シーズン、職業教育受けた4年制専門職大学の卒業生が引っ張りだこ

南京工業職業技術大学(江蘇省)が開催した2022年学部卒業生就職説明会で明らかになったところによると、中国初の公的な4年制大学レベルの職業教育試行事業としての同大は22年に第一回の卒業生を迎えることになり、その大部分が設備製造業の技術・技能を備えた人材だ。説明会にはわずか数日で200を超える企業・機関から申し込みがあったという。

同大の学生募集・就職処の練飛(リエン・フェイ)処長は、「応募があった企業・機関から37カ所を大学にお招きした。今回お招きした企業の特徴は、まず給与が高く年収ベースで平均9万元(約162万円)を超えていること。次に企業が提供するポジションが職業教育を受けた学生に特に適していることだ」と述べた。

説明会を取材すると、技術サービスエンジニアや自動化システムインテグレーションエンジニア、電気エンジニアなど、一連の工学技術のポジションと生産管理のポジションで1700人以上の募集があり、雇用サイドは専門職大学が送り出す高技能人材の魅力に引かれてやって来たところが多いことがわかった。

■製造業10大分野、人材不足は1900万人以上

最近、全国で行われるさまざまな就職説明会で明らかになったところでは、雇用市場で最も人材が不足しているのは製造業の技能人材だ。

人的資源・社会保障部と工業・情報化部が発表した「製造業人材発展計画の手引き」によると、中国の製造業10大重点分野では20年に1900万人の人材が不足し、25年には3000万人に迫り、不足率が48%に達することが予想されるという。

企業の自動化レベルの向上に伴って、技能人材への要求がますます高まっている。

人的資源・社会保障部が21年8月に発表したデータでは、上級技師の求人倍率は3.11で、3つ以上あるポジションのうち、条件に合った人が見つかるのは1つだけということになる。一部のハイテク企業の責任者は、「先端の研究開発者だけでなく、ハイレベルの技術と技能を持った人材も企業は差し迫って必要としている」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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