2021年12月27日、韓国メディア・ニュース1によると、朴槿恵（パク・クネ）前大統領の特赦を決定した文在寅（ムン・ジェイン）大統領の支持率が上昇を見せている。

記事によると、韓国の世論調査会社リアルメーターは19～24日、韓国の成人男女3090人を対象に文大統領の政策遂行に関する支持率を調査。その結果、肯定的に評価した人の割合は41．1％で前週（40．2％）より0．9ポイント上昇し、否定的な評価は55．3％で前週（56．8％）より1．5ポイント低下したことが分かった。

地域別に見ると、朴前大統領の支持者の多い大邱・慶尚北道地域における支持率は、前週（22．4％）より7．8ポイント上昇して30．2％という結果に。ソウルも36．4％から36．8％に、大田・世宗・忠清道地域も38．7％から39．4％に上昇した。他の地域でもおおむね上昇が見られ、低下したのは済州道地域（50．0％から40．7％に低下）と仁川・京畿道地域（43．5％から43．4％に低下）のみだった。

また、朴前大統領の特赦に関する世論調査についても肯定的な評価が多数であることが分かり、韓国社会世論研究所（KSOI）が24日と25日に18歳以上の韓国人男女1000人を対象に実施した調査では、朴前大統領の特赦決定に対し57．7％が「賛成」と答え、31．7％が「反対」と答えたという。ただし記事は、「文大統領および与党の支持層からは反発の声も少なくない」と伝えている。

韓国のネットユーザーからは、「文大統領を支持する」「時がたてば立派な大統領として記憶されるだろう」「誰が何を言おうと、今回の文大統領の決定は素晴らしい」「支持層も反発してないよ。理解してる」「今後1000年たってもこんな大統領は現れない」など、文大統領に対する称賛の声が多く寄せられている。

一方で、「今回の決断は文大統領の政治的な決定。支持率が上がったのではなく、落ちなかっただけ」「特赦してくれるから支持するなんて愚かすぎ」「正直この支持率は理解できない」など、批判的な意見も見られた。（翻訳・編集/丸山）