2021年12月26日、韓国・ファイナンシャルニュースは「韓国が初めて日本を抑え、中国の貿易相手国2位となる可能性が高まった」と伝えた。

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中国海関総署の国別輸出入商品総額表によると、今年1～11月の韓国との貿易規模は前年同期比18．7％増加の2兆1294億人民元（約38兆円）と集計された。対韓国輸出は8757億人民元（24．9％増）、輸入は1兆2537億人民元（14．7％増）だった。

不動の1位は米国で、4兆4138億人民元。2位は日本で2兆2003億人民元、3位が韓国となっているが、日本と韓国の差はわずか。日中の貿易規模は前年同期比10．7％の増加にとどまっている。

記事は「さらに日本は、北京冬季五輪の外交的ボイコットへの参加を表明しており、環太平洋パートナーシップ協定（TPP）への中国の加盟にも否定的な立場を示すなど、反中国の雰囲気が拡散している」と指摘。こうした状況を考慮すると、12月も貿易規模に大きな変化はないだろうと見通している。

一方、韓中は来年、国交樹立30周年を迎えるとあり、高官クラスの会談が相次ぎ予定されるなど、交流を拡大している。来年1月には文在寅（ムン・ジェイン）大統領と習近平（シー・ジンピン）国家主席による首脳会談が非対面式で行われる可能性もあるという。韓国政府は北京五輪の外交的ボイコット参加も否定している。このため韓国政府は中韓貿易がさらに増える可能性があり、そうなれば韓国が日本を超えて中国の貿易相手国2位の座に着くことになるとみて、「国交樹立30周年を控えて意味のある数値」だと評価しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「貿易国2位なんて、決していいものではない。最近の尿素水騒ぎでも分かるように、韓国が気に入らないと言って中国が突然、輸出を禁じたら、韓国が困ることになるだけ。それでは経済属国に転落してしまう。今からでも中国からの輸入一辺倒から脱却するべきだ」「（貿易相手は）分散しないと危機に対処できない」「気を付けないと、裏切られるぞ」「2位なんてむしろ危険だ」「中国は常に警戒し緊張を解いてはならない相手だ」「尿素水騒ぎを教訓にせよ」「中国がなければ何もできない属国だな」など不安を示すコメントが多数寄せられている。（翻訳・編集/麻江）