米国に追従して台湾が五輪ボイコット?選手を苦しめるだけ―米華字メディア

Record China    2021年12月19日(日) 10時30分

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16日、米華字メディア・多維新聞は、台湾で北京五輪へのボイコットを求める声が出ていることについて、選手を苦しめるだけとする記事を掲載した。写真はパンダのマスコットキャラクター。

2021年12月16日、米華字メディア・多維新聞は、台湾で北京五輪へのボイコットを求める声が出ていることについて、選手を苦しめるだけとする記事を掲載した。以下はその概要。

北京冬季五輪まであと2か月を切る中、台湾における北京五輪関連報道は概ね米国を首班とする各国による外交的ボイコットの情報に集中している。民進党や革新政党・時代力量などから北京五輪のボイコットを求める声が出ていることも、決して意外なことではない。

台湾政府に五輪ボイコットを求めている時代力量は「中国の軍機や艦船が何度となく挑発を仕掛けてくる中、台湾は理念の近い国や内部の民間団体による主張に積極的に応じるべきだ」とし、米国や英国などに追随する必要性を訴えている。

しかし、米国による同盟国、盟友に対する外交的ボイコットの圧力は、必ずしも伝わっているわけではない。日本は東京五輪を支持してもらった中国のメンツも保つべく、閣僚でも政治家でもない人物の出席を模索しており、韓国も外交的ボイコットを表明していない。フランスに至ってはその必要性に懐疑的な姿勢を持っている。その中で、台湾が積極的に五輪のボイコットを訴えるというのは、米国に対する思い入れが強すぎると言わざるを得ない。

そして、選手たちはどうするのか。暖かい台湾から冬季五輪に出場する選手は数えるほどしかいない。非常にマイナーな競技を続け、日々練習を重ねるというのは条件的にも厳しく、お金もかかる。その中で努力して参加基準を満たし、五輪に出るとなればなおのこと苦労が忍ばれるではないか。

それなのに台湾の一部政治家はいともたやすく「国際的な理念が近い国に呼応する」と言い放っている。こうして何の気なしにアスリートたちの権利を犠牲にしていいのか。日本や韓国、さらにはEUといった米国の盟友たちは熟慮を重ね、必ずしも米国と同じ態度を示していない。台湾の政治家は急いで米国への「忠義心」を見せて、一体何が得られるというのか。ただいたずらに、苦しい練習を重ねてきたアスリートを脅しているだけではないか。(翻訳・編集/川尻

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