5日に配信開始した最新の中国ドラマ「誰是凶手」について、作品のポスタービジュアルに盗作の疑いが持ち上がり、制作側が削除を行うことを発表した。

「誰是凶手」は女優チャオ・リーイン（趙麗穎）が主演する全16話のサスペンスドラマ。5日に愛奇芸（アイチーイー/ iQiyi）で配信開始されたこの作品だが、チャオ・リーインおよびメインキャストを配したポスタービジュアルについて、日本のドラマ「リーガル・ハイ」のポスタービジュアルに酷似しているとネットで指摘され、盗作疑惑が持ち上がっていた。

5日、「誰是凶手」の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の公式アカウントが、ポスターのデザイン担当の謝罪声明文を公表。この声明文では、「意識したものではなかったが、既存の作品と相似したことは責任を追うべきと判断した」と説明し、「誰是凶手」のスタッフや視聴者に謝罪を示しており、制作側では問題のポスターを速やかに削除すると発表している。

なお、デザイン担当によると問題のポスターは「論語」の顔淵篇にある「非礼勿視」（礼にあらざれば視るなかれ）、「非礼勿聴」（礼にあらざれば聴くなかれ）、「非礼勿言」（礼にあらざれば言うなかれ）をイメージしたものとしている。しかし、「論語」では「非禮勿動」（礼にあらざれば動くなかれ）と四つ目の訓戒があることからネットでは、「もし論語を取り入れたのなら、なぜ四つ目が抜けているのか？」と根拠を疑う声や、後付けの理由だと批判する声も上がっている。（Mathilda）