Record China 2021年11月29日(月) 8時40分
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米国・ヒューストンで開催の2021年世界卓球選手権大会で27日、試合中の中国人選手に対して「アジア人侮辱」のシュプレヒコールが発生した。
米国・ヒューストンで開催の2021年世界卓球選手権大会で27日、試合中の中国人選手に対して「アジア侮辱」のシュプレヒコールが発生した。中国メディアの環球時報が伝えた。
会場では、男子シングルス8強入りを目指して、中国の梁靖崑選手(写真右)と英国のリアム・ピッチフォード選手が対戦していた。双方は激しい応酬を繰り広げ、スコアは「追いつ追われつ」の接戦となった。
卓球の試合は基本が1ゲーム11点制で、この大会では先に4ゲームを取った側が勝者になる。梁選手は先にゲームを取られたが、ゲーム数で3対3に盛り返した。最終ゲームでは梁選手とピッチフォード選手の得点が8対3になった。ピッチフォード選手は1点を取り返して8対4としたところでタイムアウト(休憩)を要求した。この休憩時間にピッチフォード選手は、体力補充のためにバナナを持ってきてもらって食べた。
すると観客の男性1人が、リズムをつけて「イエローバナナ、イエロー!」と、手拍子を交えて叫び始めた。「イエローバナナ……」に唱和したりリズムを合わせて手拍子をする別の観客も出現した。
環球時報は、英語圏では東洋人の顔の黄色さを揶揄(やゆ)する際に「バナナ」の語を用いることがあるとして、観客のシュプレヒコールは民族主義による梁選手への侮辱の可能性が極めて高いとの見方を示した。
梁選手はコーチと打ち合わせ中で、シュプレヒコールを気にした様子はなかった。梁選手は精神を集中させており、1点を取られた直後だったので次の戦術を考えることに没頭していたので、シュプレヒコールの影響はなかったと思われるという。
シュプレヒコールはしばらくして聞こえなくなった。記事は、会場の係員に制止されたと思われるとの見方を示した。記事によると、最初に叫び始めた男性は、黒い帽子をかぶりマスクをしていたが、近距離からの映像はない。男性のシュプレヒコールに唱和したのは、主に近い席に座っていた観衆だが、何らかの組織があったり、事前に計画があったのかどうかは不明という。
梁選手は試合に勝利して、男子シングルスでも男子ダブルスでも8強入りした。(翻訳・編集/如月隼人)
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2021/11/28
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