人民網日本語版 2021年11月4日(木) 20時30分
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呼吸器系疾患の専門家として有名な中国工程院院士の鍾南山氏はこのほど、「新型コロナウイルスワクチンのブースター接種を幅広く展開していくことで、集団免疫を獲得するチャンスがより増える」との見方を示した。
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呼吸器系疾患の専門家として有名な中国工程院院士の鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏はこのほど、「新型コロナウイルスワクチンのブースター接種を幅広く展開していくことで、集団免疫を獲得するチャンスがより増える」との見方を示した。中国新聞社や中国国際テレビ(CGTN)など複数のメディアが伝えた。
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鍾院士は、「集団免疫については、これまで世界規模で行われた実験もないため、この考えは経験から得られたものだ。これまでに、多くの人々がインフルエンザに罹患する、あるいはワクチンを接種すると、免疫システムが確立されてきた。ただどれほどの規模の接種が行われれば集団免疫が獲得されるのかについて調査したプロスペクティブスタディ(前向き研究)が行われた例はない。この問題については、さらに経過観察が必要だ」と指摘した。
また、鍾院士は、「中国国内の新型コロナウイルスワクチン接種回数は、これまでですでに10億回から11億回に達している。ワクチン接種率を年末までに80%以上としたい。おそらく(接種率が)80数パーセントになれば、集団免疫が獲得できると思われる」と続けた。
中国各地では、ワクチンのブースター接種(3回目の接種)が進められている。鍾院士は、「ブースター接種と集団免疫の獲得の間には、密接な関係性がある。ブースター接種を推し進め、どんどん進んでいけばいくほど、中国全体が集団免疫を獲得するチャンスがいっそう増える」としている。
鍾院士は、CGTNの取材に対し、「ブースター接種を引き続き推進していかなければならない。順調に進めば、来年上半期には、集団免疫を獲得する可能性がかなり高くなる。特に、60歳以上の高齢者は、合併症を併発する、あるいは重症化する割合が高いことから、彼らに対するワクチン接種率を高めることが重要だ」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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