中国山東省の化学工場で爆発があり、1人が負傷した。中国ではこのところ爆発事故が相次いでいる。

爆発があったのは26日午前5時40分ごろ、山東省淄博市（しはくし）高青県の山東鼎鼎化学科技有限公司の工場。中国中央テレビなどによると、この爆発でこれまでに1人が負傷して病院に搬送されたものの、命に別状はないという。

付近では窓ガラスが割れ、天井が落ちた家もあり、1．7キロほど離れた民家にも大きな音がとどろくほどの衝撃だったそうだ。

爆発はバルブの故障により漏れ出したブタジエンに引火したことが原因とみられる。爆発発生前に従業員が中央制御室で異常を発見し、従業員らを避難させたため被害が抑えられたという。

中国ではこのところ爆発事故が相次いでいる。10月24日には南京航空航天大学の実験室で爆発があり、2人が死亡、9人が負傷したほか、遼寧省大連市でも建物でガス爆発が発生し、2人が死亡、7人が負傷した。25日には山東省青島市の火災でガス管に引火したとみられる爆発が起きた。中国メディアの騰訊は今回の化学工場の事故を受け、「3日間で4件の爆発事故」と報じている。

ただ、これだけにとどまらず、21日には遼寧省瀋陽市で5人が死亡、47人が負傷する爆発事故があり、22日には内モンゴル自治区内の化学工場で4人が死亡、3人が負傷する爆発も発生。報じられているだけで6日間に6件の爆発事故が起きている。

中国のネットユーザーからは「またまたまたまた爆発か」「最近はこんなニュースばかり」「最近は一体どうした。毎日のように爆発事故が起きている」「この10月は一体どうなっているんだ！」など、懸念の声が上がっている。（翻訳・編集/北田）