ニコラス・ツェーの国籍変更、目的は「限籍令」回避より中国ビジネスを守るため?

anomado    2021年9月17日(金) 21時10分

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このほどカナダ国籍からの離脱を明かした香港の俳優ニコラス・ツェーについて、「限籍令」を回避することよりも、手広く展開するビジネスを守るための決定だと台湾メディアが報じている。

このほどカナダ国籍からの離脱を明かした香港の俳優ニコラス・ツェー(謝霆鋒)について、「限籍令」を回避することよりも、手広く展開するビジネスを守るための決定だと台湾メディアが報じている。

ニコラス・ツェーはこのほど、中国国営テレビ・中央電視台(CCTV)のトーク番組の中で、「自分は香港出身なので中国人」と語り、カナダ国籍から離脱する申請を行っていることを明かした。

中国では先月から、芸能界の管理統制が厳格化され、外国籍を持つタレントを排除する「限籍令」が本格的にスタートすると噂になっている。これは昨年2月、中国網絡視聴(ネットキャスティング)サービス協会(CNSA)が公開したネット配信番組の審査基準に、外国籍者の排除を奨励する項目があったことに端を発するもの。ニコラス・ツェーの国籍変更は「限籍令」を意識したものではないかと報じられていた。

この問題についてこのほど、「限籍令」の影響よりも、中国を中心に展開するビジネスを守るための措置だと台湾メディアが報道。料理の腕前を披露する中国のリアリティー番組でも人気を集めたニコラス・ツェーは、2015年に香港で食品会社を設立して「Chef Nic(鋒味)」のブランドを持ち、北京や天津にレストランや子会社を開業。今後も中国を中心に外食ビジネスを展開していくとみられる。

2003年には香港で、映画のポストプロダクションを行う「Po朝霆」を設立しており、一時は市場シェアの5割を占める規模に。同社は上海と北京にも子会社を設立している。このほか香港でも不動産投資を行い、パートナーとして知られる女性歌手フェイ・ウォン(王菲)との北京の住まいに、伝統家屋の四合院を年間3400万元(約5億8000万円)で賃貸しているとの報道も。台湾メディアによると現在の資産は40億台湾ドル(約158億円)を超えており、国籍変更後はますますビジネスに注力するのではないかと報じている。(Mathilda

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