2021年9月2日、韓国・ソウル経済によると、韓国の洪楠基（ホン・ナムギ）経済副首相兼企画財政部長官が「国内総生産（GDP）暫定値の上昇効果により、今年の4．2％の成長率目標にまた一歩近づいた」と述べた。

記事によると、韓国銀行は同日、今年4～6月期の実質国内総生産が前四半期比0．8％成長し、7月に公表した速報値（0．7％）より0．1％の上方修正となったことを発表した。

これを受け、洪副首相は自身のフェイスブックに「うれしい知らせだ。民間消費と設備投資を中心に今年4～6月期の経済回復の力が強かったことを示している。また、経済規模が世界10位以内の先進国8カ国のうち、最も回復速度が速いということを実績で示したといえる」と喜びをつづった。

ただし「政府はこの景気改善の流れを下半期まで持ち込むことは難しいとみている」とも述べた。7月に発生した新型コロナウイルス感染第4波による防疫措置強化の影響が出る他、自粛を続ける自営業者・小商工人らの我慢が限界に達しているためだという。

その上で洪副首相は「今年の韓国経済の回復と成長は7～9月期の調整幅と10～12月期にどれだけ景気が反騰するかにかかっており、今から年末までの期間が非常に重要だ」とし、「早急に防疫を安定させて日常を回復し、下半期は危機克服支援、内需回復、投資活力、輸出向上、物価など民生の安定に全力を尽くしたい」との考えを示したという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「何を言っているのか。国民は収入がなくてローンでなんとか生活しているというのに」「国家債務が増えたことが成長なの？」「また自画自賛か。国民はもうだまされない」「自営業者がこれを見たら激怒するだろうな」「中小企業、自営業者はみんな滅びたのに誰がそんなにお金を稼いでいるのか。税金から給料をもらう無能な洪副首相のような人たちだけがいい暮らしをしている」など厳しい声が続出している。（翻訳・編集/堂本）