中国ネット通販最大手アリババ、女性社員が性暴力告発、社員6000人超が「反性暴力」制度構築を提言―仏メディア

Record China    2021年8月9日(月) 17時50分

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アリババの女性社員が取引先との酒席でわいせつな行為を受け、上司もそれを黙認し、さらに上司本人からも性暴力を受けた可能性があると訴え、騒動になっている。写真は浙江省杭州市にあるアリババ本社。

中国のネット通販最大手アリババ集団で、女性社員が、出張先(済南市)での取引先との酒席で取引先の男性からわいせつな行為を受け、上司もそれを黙認し、さらに上司本人からも性暴力を受けた可能性があると訴え、騒動になっている。

仏RFIの中国語版サイトが9日付で伝えたところによると、出張から戻った女性社員は2日、部署の責任者や人事部などに訴えたが返事がなかったため、やむなく社員食堂へのビラ掲示やSNSへの投稿で被害を訴えた。

これを受け、アリババの張勇(ダニエル・チャン)会長兼CEOは8日、社内イントラで「ショックを受け、激怒し、恥ずかしい」とした上で、事件について調査し、アリババの全従業員と社会に納得のいく説明をすると誓った。

済南市の警察当局は、女性の被害届を受け、捜査を開始したことを発表。取引先の済南華聯超市は、嫌疑を受けた従業員を停職処分にしたことを明らかにし、警察の捜査に協力するとした。

アリババの社員は、討論グループを立ち上げ、事件の徹底調査と職場でのセクハラや性暴力を防止する制度の構築を提言。同グループの参加者はこれまでに6000人を超えているという。(翻訳・編集/柳川)

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