中国卓球、「なぜ、いつまでも強いのか」―往年のトップ選手がその秘密を解説

Record China    2021年8月8日(日) 11時10分

拡大

卓球の往年のトップ選手である王励勤氏が、中国の卓球が長期にわたり強さを保っている理由を語った。

中国メディアの澎湃新聞は7日、「中国卓球はなぜ、長期にわたり栄え続けているのか。王励勤があなたのために解読」と題する記事を発表した。王励勤氏は往年の中国卓球トップ選手で、五輪では金メダル2個、銅メダル1個を獲得。世界卓球選手権では金メダル11個を獲得している。1978年の生まれで、現在は出身地である上海市の体育局競技体育処の処長を務めている。

王氏は6日夜に行われた中国とドイツによる男子団体決勝について、「非常に素晴らしい試合だった。中国もドイツも、最善の競技レベルを発揮した」と指摘した上で、「中国が全体として勝っていた。シングルスにせよダブルスにせよ、われわれの実力はドイツに勝っていた」と説明した。

一方で、7月26日に行われた混合ダブルスの決勝については「少々残念だった。臨機応変さがやや欠けたのかもしれない。中国人選手は外国の選手と試合をする際に、心理状態をリラックスさせて相手に向かわねばならない」との見方を示した。

王氏は日本チームについて「その良さを(中国チームよりも)さらによく発揮した」と評価。中国チームの一員だった許キン(「キン」は日へんに「斤」)選手については、試合の中からさらに多くの経験を蓄積して、今後の試合に向けてよりよく調整してほしいとの希望を語った。

中国の卓球が長期にわたって優勢である理由について、王氏はいくつかの点を挙げた。

まず、ナショナルチーム全体として、国の栄誉を一貫して最も重視していること。そのため、試合で好成績を収めれば、直ちに次の試合に結果を(チームとして)反映させる。そのため、技術の革新でリードすることができる。

さらに、チーム内部での競争が良好な状態であると説明。チーム内で選抜のための試合が多く、ベテラン選手にとっては試練であると同時に状態の維持に役立ち、若い選手にとってはよいチャンスになっているという。

王氏は「最後に…」として、選手だけでなく経験豊富なコーチ陣や、強力な科学研究チームの存在を挙げた。中国の卓球ナショナルチームが長期にわたって栄え続けているのは「皆が一貫して、一致団結している」からとの考えを示した。

なお、試合日程が終了した直後に上海市体育局の陸檩也副局長は、傘下選手である許キン選手の一家に電話をかけた。許選手の母親が「本当に残念なことをしてしまいました」と言うと、陸副局長は「負担に思わないでください。混合ダブルスの銀メダルも、とても立派な成績です」と言い、五輪での成果を祝福したという。(翻訳・編集/如月隼人

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携