内藤 康行 2021年8月9日(月) 21時30分
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中国に「環境モニタリング」に関連する企業が25万5000社ある。資料写真。
データによると、現在、中国に「環境モニタリング」に関連する企業が25万5000社ある。2020年は過去10年間の資本登録ピーク期だった。年間で合計7万2000社が登録され、前年比で100.3%増加した。今年の上半期には、合計5万社が登録され、前年比で72.4%増となった。省分布で見ると、江蘇省は3万1000社で他省を上回り、広東省と山東省がそれに続いた。さらに、500万元(約8444万円)を超える登録資本企業は46%に上った。
直近10年間の環境モニタリング関連企業の成長で見ると、2020年以前は企業資本登録数の増加はやや少なかったが、2020年では10年来最大の企業資本登録数の年となった。年間を通じて7万2000社が登録され、前年比で100.3%増となった。
今年の資本登録数で見れば、2021年上半期の環境モニタリング関連企業の資本登録数は5万社で、前年比72.4%増加。各四半期の資本登録数では、今年の第1四半期と第2四半期の資本登録数はそれぞれ2万2000社と2万8000社で、いずれも前年比で増加傾向となっている。
江蘇省が最も多くの企業を抱えており、広東省と山東省がそれに続く。地域分布では、現在の環境モニタリング関連企業は主に江蘇省、広東省、山東省および他の省に分布している。その中で江蘇省は環境モニタリング関連企業が最も多く、合計3万1000社で国内トップにランクし、 広東省は2万7000社で2位、山東省は2万6000社3位となっている。
資本登録分布では、データチャートは、100万元未満の環境モニタリング関連企業の数が20%を占め、100万〜500万元の企業と500万人以上がそれぞれ34%と46%を占める。
「第14次5カ年計画」期間中、「大気汚染整備」や「汚染水防止・整備」および「炭素削減」への新たな発展コンセプトが構築されるとして、環境モニタリング産業は大きな成長セクターとして注目されている。
■筆者プロフィール:内藤 康行
1950年生まれ。横浜在住。中学生時代、図書館で「西遊記」を読後、中国に興味を持ち、台湾で中国語を学ぶ。以来40年近く中国との関わりを持ち現在に至る。中国の環境全般と環境(水、大気、土壌)に関わるビジネスを専門とするコンサルタント、中国環境事情リサーチャーとして情報を発信している。著書に「中国水ビジネス市場における水ビジネスメジャーの現状」(用水と廃水2016・9)、「中国水ビジネス産業の現状と今後の方向性」(用水と廃水2016・3)、「中国の農村汚染の現状と対策」(CWR定期レポ)など。
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