東京五輪の卓球女子シングルスで金メダルに輝いた中国代表の陳夢（チェン・モン）に、はとこに当たる俳優のホアン・シャオミン（黄暁明）が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）を通じ、喜びの声を上げている。

世界ランキング1位の陳夢は、29日に行われた準決勝でシンガポール代表の于夢雨（ユー・モンユー）にストレート勝ち。同日夜に行われた決勝では、同じく中国代表の孫穎莎（スン・インシャー）を4-2で破り、金メダルを手に入れた。

陳夢と俳優ホアン・シャオミンは祖母が姉妹のため、はとこに当たる。29日夜、ホアン・シャオミンは陳夢の写真と、自身がスマホを手にした写真の計4枚をウェイボーに投稿し、決勝戦の視聴を報告。その後、陳夢が見事に勝利を決めると、「最高にうれしい。わが家に五輪の金メダリストが誕生した」といち早く喜びの声を上げ、短い時間で90万件を超えるコメントが殺到。「はとこに頼ってトレンドランキング入りを狙った？」などと冷やかしの祝福も集まるなど、コメント欄が盛り上がりを見せた。

今回が五輪初出場の陳夢だが、「初めてなので何もかもが空白。でも、それは悪いことではなく、いい意味で奮起のパワーになっている」と語っていた。中国卓球界の層は厚く、過去には李暁霞（リー・シャオシャー）、丁寧（ディン・ニン）、劉詩雯（リウ・シーウェン）の3選手が絶対的な存在で、陳夢は2018年に世界ランキング1位になるまで、「ホアン・シャオミンの親戚」の肩書きのほうがよく知られる選手だった。今回、銀メダルの孫穎莎より6歳上、27歳での初出場となった陳夢の金メダルについて、中国メディアでは“遅咲きの見事な快挙”とも紹介している。（Mathilda）