中国の都市の「通勤半径」が発表、最大は北京の41キロ―中国メディア

人民網日本語版    2021年8月2日(月) 6時20分

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中国住宅・都市農村建設部と中国都市規劃設計研究院はこのほど、「2021年度中国主要都市通勤観測報告書」を共同発表した。写真は上海。

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中国住宅・都市農村建設部と中国都市規劃設計研究院はこのほど、「2021年度中国主要都市通勤観測報告書」を共同発表した。

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報告書は中国の主要42都市を選び、2億3000万人の仕事・生活・通勤ビッグデータを収集。通勤時間、通勤空間、通勤交通についての10指標により、2020年の中国主要都市の通勤風景を描き出した。

■42都市の通勤半径ランキング

42都市のうち、北京の通勤半径は41キロメートルで、全国で唯一40キロメートルを上回った都市となった。2位は39キロメートルの上海市、深セン市、重慶市。天津市、大連市、杭州市、広州市、南京市、瀋陽市などの都市の通勤半径も30キロメートル以上だった。

通勤半径は都市の規模及び住宅価格と関連しており、地形とも大きく関係している。

北京市、上海市、深セン市は都市が大規模で、住宅価格が高いため、通勤半径が広いのもうなずける。

重慶市は住宅価格は高くないが、その地形が特殊でマルチセンター都市に属する。空から重慶市を眺めると、山と谷を組み合わせた都市群のようで、通勤半径が広いのも想像できる。

天津市は住宅価格はそこまで高くないが、通勤半径は37キロメートルに達している。これは天津市のダブルセンター(旧市街地・浜海新区)の構造と関連している。この2つのエリアは40キロメートル以上離れている。

大連市は都市の規模が大きくなく人口も多くないが、通勤半径が34キロメートルに達し、広州市を上回る。これはおそらく大連市の半島地形と関連している。しかも中心市街地はその先端に位置し、どこからアクセスしても遠い。

広州市は都市の規模も人口も特大都市の水準だが、通勤半径はなぜ31キロメートルにとどまったのだろうか。これには2つの理由があると考えられる。まず、広州市は都市の中心部が非常に一極化した構造となっており、通勤者は「天河〜越秀」を軸として各方向に均等に分布しており、通勤半径がそこまで大きくならない。次に、広州市の近郊は住宅価格がやや低く、多くの通勤者が近郊に居住している。

全体的に見ると、1線都市の通勤半径の上限はおよそ40キロメートル、2線都市(杭州市、武漢市、南京市など)はおよそ30キロメートル、3線都市はおよそ20キロメートルとなっている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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