中国のニュースサイトの環球網は27日、開催中の東京オリンピックに関連し、「韓国と日本との間で再びいさかいが起きている。今度はビクトリーブーケをめぐってだ」と報じている。

記事はまず、メダリストに贈られるビクトリーブーケについて、東京五輪の組織委員会は今大会を通じて福島原発の被害を克服する姿を世界に示す趣旨で福島産の花束を準備したが、韓国の複数のメディアが放射能への懸念があると報じていることを取り上げた。

そして、これに対し、日本の週刊誌「AERA」が26日、日本政府関係者の話として、「今まで日本をバッシングする報道が韓国で流れてきたが、これはあまりにも酷い。科学的根拠もなく、被災に遭った地域の方々を侮辱している。政府は国際オリンピック委員会（IOC）に抗議して厳重注意を求めた方がいい。『大人の対応』で静観しては風評被害を受ける。この記事を訂正しないのなら、韓国のメダリストに気の毒かもしれないが、ビクトリーブーケを渡さなくていい」と報じているとした。

記事は、「東京五輪をめぐって韓国と日本との間でいさかいが起きたのはこれが初めてではない」とし、日本の読売新聞が17日付で、「韓国のオリンピック委員会に当たる大韓体育会は、東京五輪の選手村の食事で使われる福島県産などの食材を食べないよう自国選手団を指導している」と報じたことを受け、韓国文化体育観光部の黄熙長官が24日、「（福島県産食材を食べないよう選手に）政府が指示したことはない」と述べたことを伝えている。（翻訳・編集/柳川）