外交部「WHOは国際社会と共にウイルス起源解明の政治化阻止を」―中国メディア

人民網日本語版    2021年7月20日(火) 16時50分

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外交部の趙立堅報道官は19日、「中国は、新型コロナウイルスの起源解明の問題を政治化する特定の国々のやり方に懸念を抱いている」と表明した。

外交部(外務省)の趙立堅報道官は19日の定例記者会見で、「中国は、新型コロナウイルスの起源解明の問題を政治化する特定の国々のやり方に懸念を抱いている。世界保健機関(WHO)が国際社会と共に、起源解明研究の科学性と厳粛性を守るよう望む」と表明した。

趙報道官は「WHO事務局の提出した第2段階の起源解明作業計画は、起源解明問題における中国や多くの国々の立場と一致しない。すでに7月16日のWHO加盟国ブリーフィングで、中国と少なからぬ国々がこれについて主張や見解を明らかにした」として、再度強調したい点として以下を挙げた。

(1)第73回WHO総会決議は、WHO事務局長に引き続き加盟国と緊密に連携して、ウイルスの動物の感染源及びヒトへの感染経路を探るよう明確に要求した。次の段階の起源解明作業はこの規定と一致させ、加盟国が主導すべきだ。WHOと加盟国が十分に意思疎通と協議を行い、各者の意見や提案を幅広く聞き取り、受け入れると同時に、作業計画の起草過程における公開性と透明性を確保することを望む。

(2)今年1月、WHOの各国専門家と中国の専門家からなる合同専門家チームが中国で28日間の合同調査を行った。3月30日にWHOは合同調査報告書を正式に発表し、明確な結論を示すとともに、次の段階の世界的な起源解明作業について科学的提言を行った。これには実験室からの流出の可能性は極めて低いこと、世界のさらに広範囲で引き続き早期症例を探ること、ウイルスの伝播過程におけるコールドチェーン及び冷凍食品の作用をより理解することが含まれる。この報告書の結論と提言は尊重され、維持され、かつ次の段階の作業に十分に反映されるべきだ。先日の54カ国によるWHO事務局長への書簡でも、この点が強調された。

(3)起源解明は厳粛な科学的課題であり、世界中の科学者が協力して行うべきだ。我々は、新型コロナウイルスの起源解明の問題を政治化する特定の国々のやり方に懸念を抱いている。WHOが科学的、専門的、客観的精神を堅持し、国際社会と共に起源解明研究の科学性と厳粛性を守り、起源解明問題の政治化という逆流を共同で阻止し、世界の新型コロナ対策協力の望ましい雰囲気を共同で守るよう望む。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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