中国の人気動画配信者の女性がクレーンから転落して死亡する事故が発生した。7月19日、米華字メディア・多維新聞が伝えた。

記事は、貴州省遵義市出身の23歳の女性で、普段はタワークレーン操縦の仕事をしている「小邱妹」（シアオチウメイ）さんが先日、浙江省江山市にある作業場のタワークレーンから足を踏み外して落下し、即死したと伝えた。

そして、「小邱妹」さんが「美人すぎるクレーン操縦係」としてネット上で注目を集め、中国の動画配信アプリ・抖音（TikTok）で日常の作業の様子を公開しており、11万人のフォロワーを獲得していたと説明。23歳ながらもすでに2児の母親であったとも伝えている。

その上で、ネット上では「小邱妹」さんが事故発生当時にも動画を「生配信」しており、クレーンから転落して地面に激突する様子まで配信されたとの情報が流れていると紹介。これに対して遺族は「当時、スマートフォンはハンドバッグにしまっており、撮影はしていなかった。終業時間になったため、クレーンから降りようとした時に足を踏み外して転落した」とし、情報を否定しているという。

記事は、多くのネットユーザーが「小邱妹」さんの死を悼むとともに、警察当局や関係者に対して真相の発表を求めていると伝えた。これに対し、江山市の当局関係者は「クレーンに監視カメラはなく、事故当時は目撃者もいなかった。事故の全過程はまだ明らかになっていない」とコメントしたと紹介している。（翻訳・編集/川尻）