韓国大統領選「有力候補」が対中強硬論を表明、中国大使「中韓関係は大切」と反論—中国メディア

Record China    2021年7月18日(日) 12時10分

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駐韓国中国大使が、韓国の次期大統領選の「有力候補」とされる尹錫悦氏による対中強硬論に反論した。写真は駐韓国中国大使館。

中国メディアの澎湃は17日付で、中国のケイ海明(ケイは「形」の「彡」をおおざとに代える)駐韓国大使による中韓関係の重要さを強調する文章を紹介した。ケイ大使は、韓国の次期大統領選の「有力候補」と見なされている尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長による対中強硬論に反論した。

澎湃記事は、尹前検事総長が発言した「韓米関係が強固になってこそ、中国など他の国は韓国を尊重する」「バイデン政権は先端技術で中国を圧迫すると決心している。韓国が米国に逆行すれば、国際貿易活動を正常に行うことができない」「韓国がTHAAD(高高度防衛ミサイル)を撤去するためには、中国は自国内配備されている長距離レーダーをまず撤去しなければならない」という部分を抜き出して紹介した。

ケイ大使はまず、「中国は一貫して、国の大小に関係なく、相互に尊重すべきだ」と主張。さらに,韓国の「亡国」時期に活動した「安重根義士」(日本の伊藤博文を暗殺した人物)、「金九先生」(日韓併合時代に独立運動やテロを実行し、大韓民国成立後に政敵の李承晩大統領に近い人物に暗殺される)などの人物を挙げて、「義挙により、世界人民の韓国に対する尊敬の念が充満した」と論じた。

また、韓国は「漢江の奇跡」を実現させ、現在では国際社会公認の先進国であるとして、中国は韓国との外交を重視しており、韓米同盟関係についても、はっきりと認識していると評した。ただし「韓米同盟が中国の利益を損ねてはならない」と釘を刺した。

THAADの問題については、「米国の韓国におけるTHAADの配備は中国の安全利益を甚だしく損ねるもので、中国人民は不安を感じている」「韓国が北側のミサイルを防御する必要からは、完全に逸脱している」と論じた。

また、尹前検事長が「韓国がTHAADを撤去するために、中国は自国内配備されている長距離レーダーをまず撤去しなければならない」と述べたことについては、「私はそこに含まれるロジックを理解できない。というのは、韓国の友人が、中国のレーダーが韓国に対する何らかの威嚇になると話すのを聞いたことがないからだ」と説明した。

ケイ大使は文章の最後の部分で、「韓国はすでに大統領選の時期になった。これは韓国の内政であり、候補者はいずれもわれわれの友人だ。次期大統領に誰が当選しようとも、われわれは共に友好的交流を展開し、共に努力して、中韓関係の絶え間ない発展を進めていきたい」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人

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