Record China 2014年5月12日(月) 19時44分
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8日、中国人の文化や思考方式は米の栽培が中心の南部と小麦の栽培が中心の北部とで大きな違いがあることが分かった。写真は四川省。
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2014年5月8日、米誌パシフィック・スタンダードによると、米バージニア大学の心理学者トーマス・タルヘルム氏らが行った研究から、中国人の文化や思考方式は米の栽培が中心の南部と小麦の栽培が中心の北部とで大きな違いがあることが分かった。共同作業がより多く必要な米栽培を行う南部は全体や和を重視するアジア的で、北部では個人重視や独立心の強い欧米に近いという。10日付で環球時報が伝えた。
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タルヘルム氏が率いる研究チームは、中国の6つの地域で中国人大学生(漢民族)1162人を対象に研究を行い、その結果を米科学誌サイエンスに発表した。
研究は、例えば「汽車」「自動車」「レール」という3つの事柄を提示し、このうち2つを組み合わせるというような問題を出すことで行われた。この問題では、自立的で分析に長けている欧米的な思想を持つ人は、共に移動手段である「汽車」と「自動車」を組み合わせ、集団や和などを重んじるアジア的思想の持ち主は、両者の機能関係を重視して「汽車」と「レール」を選択する傾向が強いという。
また、自分と友人のネットワークの図を円を使って描かせるテストでは、自分の円を他人よりも明らかに大きく描いた人は、小麦を主力生産物とする北部の人に多く見られた。
この結果について、タルヘルム氏は「われわれの研究によると、自分の円を最も大きく描くのは米国人だ」と述べた上で、「米を主力生産物とする南部の中国人は通常自分を大きく描かないが、小麦を主力生産物とする北部の中国人は自分を大きく描く傾向がある」と指摘した。
この原因として、米は労働集約型の作物で、貯水池や水路などの複雑な基礎施設を整備したり、共同で作業を行うなど、相互依存の文化の意識を芽生えさせる。これに比べて北部の主力生産物である小麦は栽培が比較的簡単で、ある程度の独立性を持っているため、自立的で分析的になり、南部の人とは異なった思考方式を生むと分析している。(翻訳・編集/HA)
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