人民網日本語版 2021年7月5日(月) 16時50分
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新型コロナウイルスのパンデミックは依然として続き、各国の政界は任期満了に伴う改選を迎え、深宇宙探査熱も続いている。今年後半、世界ではこのほかにどのような重大な出来事が起こるだろうか。
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2021年も後半に入った。新型コロナウイルスのパンデミックは依然として続き、各国の政界は任期満了に伴う改選を迎え、深宇宙探査熱も続いている。今年後半、世界ではこのほかにどのような重大な出来事が起こるだろうか。中国新聞網が伝えた。
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■パンデミックの転換点は訪れるのか?
7月1日の時点で、世界の新型コロナウイルスの感染者数は1億8191万2043人、死者数は394万71人、ワクチン接種回数は30億3503万55回となっている。これは米ジョンズ・ホプキンス大学による集計だ。
すでに一部の国々は通常の生活を徐々に取り戻しつつあるが、再度ロックダウンをせざるを得ない所もある。2021年も後半に入ったが、パンデミックの転換点はいつ訪れるのだろうか。
世界保健機関(WHO)は先日、パンデミックに鈍化の兆しがあり、1日当たりの新規感染者数が2月以来最少となり、死者数も減少傾向にあることを明らかにした。
だが、感染力のさらに強いデルタ株によって感染者が激増している国が少なくなく、世界の状況は依然楽観視できない。WHO高官は、ウイルスは進化し続けており、感染力が強まるに従い、変異株も増えていくと警告する。
ワクチン接種を急ぐことが有効な対策であることは間違いないが、それだけでは到底不十分だ。公衆衛生・社会防疫措置の継続によって感染拡大を防ぐことが、より差し迫って必要だ。例えば、感染防止意識が緩み、成り行きに任せてしまっては、ウイルスがその隙に乗じて拡大してしまうだろう。
■東京五輪は無事開催できるのか?
開催が1年延期された東京五輪があと20数日で開会式を迎える。日本側は開催への決意を繰り返し表明しており、方策を尽くす考えだ。今回の五輪は通常の大会とは異なるものになるはずだ。パンデミックの影響で聖火リレーは一部中止され、高官は過労で倒れ、ワクチン接種は遅滞し、外国の選手団からは感染者が確認されるなど、難度が増している。
清華大学国際関係学部の劉江永(リウ・ジアンヨン)教授は、「パンデミックが効果的に抑え込まれないまま開催される東京五輪では、確かに多くのことが未知数だ。日本国内の感染拡大だけでなく、海外から感染が流入する危険性もある。こうした状況では、『無事にオリンピックを開催する』ことが最重要課題となるはずだ」と指摘する。
菅義偉首相は以前、大会期間に感染状況が再び悪化した場合、躊躇なく緊急事態宣言を発出し、無観客開催も辞さないと明言した。
■メルケル独首相の後任は誰に?
16年間政権を握ったドイツのメルケル首相が9月に退任する。メルケル首相はドイツを率いて世界金融危機、欧州債務危機、難民危機に相次いで対処した。首相の座を引き継ぎ、現在の新型コロナ危機に対処することになるのは誰だろうか。
2021年の地方選挙では、序盤ではキリスト教民主同盟(CDU)が不利で、緑の党が勢いを増している。だが中国人民大学欧州問題研究センターの閆瑾(イエン・ジン)執行主任は、メルケル首相の後任はやはりCDUの候補者であるノルトライン=ヴェストファーレン州のラシェット首相となる可能性が最も高いと指摘する。緑の党は勢いがあるものの、連邦レベルの支持率でCDUを上回るのは難しい。
閆氏は、ラシェット氏が後任となった場合、メルケル時代の穏健な内外政策を継続すると見られ、これはドイツと欧州の政界が「ポスト・メルケル期」へと穏やかに移行する上で有利だと指摘する。
■菅義偉首相は続投できるか?
菅義偉首相は9月に自民党総裁の任期を終え、衆議院議員の任期も10月に満了する。菅首相は首相の座を維持するため、その前の最も有利な時期に解散総選挙を行う必要がある。
中国社会科学院日本研究所の呂耀東(リュ―・ヤオドン)外交研究室長は、「現時点では菅首相続投に有利な状況だが、今後については判断できない」と指摘する。
呂室長は菅氏有利の理由について次のように分析する。まず、自民党内で最も影響力のある安倍晋三前首相と二階俊博幹事長はいずれも菅氏を支持している。次に、安倍氏の所属する細田派は自民党の最大派閥である上、二階派も影響力が大きい。この両派閥の支持があれば、菅氏は少なくとも3割から4割の確率で続投が可能になるだろう。最後に、菅氏は認められる成果を挙げられさえすれば、現職の首相という立場が人々の判断に影響して、続投の後押しとなる。
■人類の宇宙探査はさらに活発化
米航空宇宙局(NASA)の探査機が7月に月へ向かう。同月にイーロン・マスクのスペースX社も次世代ロケット「スターシップ」を地球軌道に投入する計画で、商業フライト同様の再利用を目指している。
今年最後の1、2カ月間には、NASAの注目すべき2つのミッション実行が予定されている。スペース・ローンチ・システム(SLS)とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)だ。SLSは宇宙船「オリオン」を月軌道に投入する。2024年には宇宙飛行士を月まで送る計画で、最終目標は火星への有人飛行だ。次世代宇宙望遠鏡JWSTは世界の歴史において最強の望遠鏡とされ、より多くの波長をカバーし、最先端の赤外線装置を運用して宇宙を観測し、銀河や超大質量ブラックホールを研究。3年後にはハッブル宇宙望遠鏡の後継機となる見通しだ。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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