2021年7月2日、韓国・毎日経済によると、韓国軍検察が元「BIGBANG」のV．I（本名イ・スンヒョン）被告に懲役5年を求刑した。V．Iは最終陳述で家族やBIGBANGメンバーに言及し、涙を流したという。

記事によると、軍検察は1日に行われた公判で懲役5年、罰金2000万ウォン（約196万円）を求刑した。V．Iは売春あっせん、横領、特殊暴行教唆などの罪で起訴されていた。

軍検察は「犯行により最も大きな利益を得たのは被告であるにもかかわらず、関連者に責任を転嫁しており、誤った性認識と態度に対する厳重な処罰が必要だ」と主張した。

一方、弁護人側は「被告人にかけられた容疑は国民世論により提起されたものが多いため、捜査機関が有罪を判断するには厳格な証明が必要だ」とした上で、「今回の裁判は、著名人をひざまずかせ、『罪を反省せよ』と脅迫しているようなものだ」と反論した。

V．Iも最終陳述で「バーニング・サン（V．Iが経営に関わっていたクラブ）内での組織的な麻薬流通と、これを擁護する勢力があるという疑惑については、徹底した捜査を通じて私と関連性がないということが明らかになった」「収監中の仲間の性的暴行罪にも私は関わっていない」などと主張。その上で「私は公権力とも癒着関係になく、これも捜査の過程で明らかにされた事実だが、検察はどうにかして私を拘束し、自分たちの信頼を取り戻そうとしている」と訴えた。

さらに「この3年間で自分自身を見つめ直し、今回のことをきっかけに生まれ変わることを約束する」とし、「国民にご心配をかけ、ファンを失望させたことを謝罪したい」と述べた。また「共に活動した仲間や所属事務所関係者、私のせいでつらい時間を過ごした家族にも申し訳なく思っている」として涙を流したという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「罪の割に5年は軽すぎる。金持ちだろうが貧乏だろうが、法は平等であるべなのに」「多くの国民が5年では納得しない。社会に警鐘を鳴らすためにも重刑に処するべき」など求刑に不満の声が上がっている。

またV．Iの態度についても「悪質な罪を犯したのに反省の色が全く見られない。言い訳ばかりだ」「さんざん反論した後に『反省しています』と言われてもね」「あんなに可愛かったV．Iはどこへ行ったのか…」と厳しい声が上がっている。

その他「裁判官はその涙を見て執行猶予を宣告するだろう。韓国の法は予防機能を失いつつあるし、被害者の涙のことは眼中にもないようで悲しい」「米国ならもっと厳しいはず。韓国はまだまだ先進国には遠い」などの声も見られた。（翻訳・編集/堂本）