韓国の尹錫悦（ユン・ソギョル）前検事総長が29日、2022年の大統領選挙への出馬を正式に表明した。3月4日の検事総長辞任から117日後となる。29日、韓国・聯合ニュースが伝えた。

記事によると、尹前総長は同日、ソウル市内の尹奉吉（ユン・ボンギル）義士記念館で記者会見を開催。「現政府が犯した非道な行為は語り尽くすことができない」「権力を私物化するだけにとどまらず、政権を取り続けて国民からさらに搾取しようとしている」と現政府を批判した上で、「自由の存在しない民主主義は真の民主主義ではなく独裁だ」「現政府は一体どのような民主主義を目指しているのか。このまま傍観はできない」と主張したという。

また、「これ以上欺瞞（ぎまん）と偽りに満ちた扇動には乗らない」とし、「今こそ私たちは、腐敗した無能な勢力による政権延長と国民からの搾取を防ぐべき」と発言。「すべての国民と政府は力を合わせるべき。だからこそ必ず政権交代を成し遂げなければならない」「国民と国家の未来のために、すべてを捧げて奉仕する準備ができている」と語ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「応援します。必ず大統領になって、法と秩序、正義と公正を見せてください」「協力します。大統領になって左派カルテルを解体してください」などの積極的な応援の声や、「民主党でなければ誰でもいい」「自由民主主義を守ろう。『共に民主党』の言う『社会民主主義』には反対」「誰が大統領になろうと、左派の人間がなるよりはマシ」など、現政府を批判する声が寄せられている。

一方では「なぜ彼が大統領候補なのか理解できない。文大統領を嫌うメディアが祭り上げた、ただの操り人形では？」「権力を私物化したのはあなたの方でしょ。捜査権や起訴権というあらゆる権力を持ってたんだから」「検察共和国を作るつもりか？」など、尹前総長の発言に反発するコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）