中国がイランと25年間の「全面協力計画」を締結、石油買付や緊密な軍事協力など

Record China    2021年3月28日(日) 19時30分

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中国とイランが、対象期間を25年間とする全面協力計画を締結した。中国はイランに日本円に換算して40兆円以上の投資をして、原油の安定供給を受けるとされる。両国が緊密な軍事協力を行うとの報道もある。

中国外交部は27日、イランとの間で全面協力計画を締結したと発表した。イラン・テヘランを訪問中の王毅外交部長(外相)とイランのザリフ外相が署名したという。対象とする期間は25年間と長期で、中国側から見てイランに対する巨額の投資やイランからの原油入手、さらに軍事面における両国の緊密な関係構築が盛り込まれていると見られている。

中国外交部の発表によると、王外相は締結に際して「両国の経済や人的・文化的分野での潜在力を掘り起こし、長期的な協力ビジョンを企画するもの」と表明。王外相はさらに「中国とイランの両国は全面的戦略パートナーシップの質を絶えず向上させ、両国の国民に幸せがさらにもたらされると信じる」などとも述べた。

ザリフ外相は、中国との協力はイランの戦略的選択と説明。また、「米国の違法で一方的な制裁について、中国が断固としてイランを支持していることに感謝する」と述べた上で、「イランは同様に、一部の西側勢力が中国に対していわれなき圧力をかけていることに反対し、断固として中国と同じ立場を取る」などと表明した。

フランスメディアのRFIは、中国は今後25年間で、イランに4000億ドル(2021年3月28日時点の為替レートで約43兆8500億円)の投資を行い、イランからは石油の安定した供給を受けるとの見方があることを紹介した。投資の対象は金融、電気通信、港湾、鉄道、医療、通信技術など数十の分野に及ぶという。

ドイツメディアのドイチェベレは、中国とイランの全面協力計画の草案には、経済協力だけでなく緊密な軍事協力の項目も存在したとの情報があることを紹介した。(翻訳・編集/如月隼人

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