人民網日本語版 2021年3月4日(木) 9時50分
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中国工業・情報化部の肖亜慶部長は「レアアースは希少でありながら高価格で売られることはなく、逆に『土』のような低価格で売られている」と述べた。資料写真。
中国工業・情報化部の肖亜慶(シャオ・ヤーチン)部長は1日に国務院新聞弁公室で行われた記者会見で、レアアース(希土類)の管理状況を説明した際、「レアアースは希少でありながら高価格で売られることはなく、逆に『土』のような低価格で売られている。これは悪性競争や低価格競争の結果であり、この貴重な資源の浪費を招いた」という現象に言及した。
2021年1月、同部は「希土類管理条例(意見募集稿)」を発表した。肖氏は、「レアアースは戦略的資源であり、この条例の発表は、主にレアアースの長期的発展戦略と市場ニーズ、実際の発展の中に存在する問題を踏まえて規範化を進めることであり、その目的は資源配置において市場に決定的な役割を担わせることと同時に、市場秩序の維持において政府にその役割を十分に発揮させ、緩和すべきところは緩和させ、管理すべきところはしっかり管理させることにある。
肖氏は同日、レアアース管理におけるいくつかの問題に言及した。
レアアースの生産には環境保護に関わる多くの問題がある。企業の中にはレアアース市場が好調であるため、どんどん採掘し、精錬するところがあり、現地の人々は環境保護の面で強い懸念を示している。
レアアースは希少な資源だが、現在は無秩序な開発・採掘、資源の浪費が行われている。たとえば最も蓄積しているエリアでばかり採掘し、最も質の高いものばかりを運び出しており、資源の総合利用という点で効果が悪く、長期的にみて問題がある。
また肖氏は、「現在、レアアースは低レベルで重複して行われる開発・採掘が非常に多く、高水準のレアアース製品はまだ少ない。これは技術のイノベーションと科学技術の進歩に役立たない」と指摘した。
肖氏は、「中国はレアアース大国で、資源の量が最も多く、輸出も最も多い。中国がレアアースの輸出を制限していると言う国があるが、そうした国が買っているのはほとんどが中国産のレアアースだ。産業チェーンの国際分業、経済のグローバル化は大きなトレンドであり、この過程では互いになくてはならない存在であり、人々は手を取り合って共同で問題に対処する必要がある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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