Record China 2021年2月25日(木) 17時20分
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韓国で新型コロナワクチンを済州島に輸送中、容器内の温度が適正範囲を下回ったため、全て回収する騒動が起きた。疾病管理庁の関係者は「ワクチンの品質には問題がないとみられる」と話しているという。写真は済州。
2021年2月25日、韓国・中央日報によると、韓国で26日から接種の始まる新型コロナワクチンを済州(チェジュ)島に輸送中、容器内の温度が適正範囲を下回ったため、全て回収する騒動が起きた。
韓国の疾病管理庁などの情報では、済州道民に接種予定のワクチン3900回分が24日午後に京畿(キョンギ)道利川(イチョン)の物流センターから冷凍車に積まれ出荷されたが、輸送中に容器内の温度が適正範囲を下回ったため、全て回収して新たに輸送し直したという。
このワクチンは当初、24日の午後11時に木浦(モクポ)の旅客船ターミナルに到着した後、25日の午前1時ごろにカーフェリーを利用して済州へ運ばれる予定だった。しかしアストラゼネカ社のワクチンは摂氏2~8度の常温で輸送されるべきところ、利川市を抜ける頃に、輸送容器内の温度が摂氏1.5度まで下がっていることに気付いたという。
韓国疾病管理庁は統合管制センターからの報告により事態を把握すると、当該車両を物流センターに戻した後、新たなワクチンを載せて再度出発させた。ワクチンは済州島行きのカーフェリー「Queen Jenuvia号」が出港する30分前にようやく船積みされた。
疾病管理庁の関係者は、「車両の走行や温度調節機能の故障が原因ではなく、輸送容器内の温度がかすかに下がったことが確認された」とし、「精密に検査をする必要はあるが、品質に問題はないとみられる」と述べている。
また、「済州島に運ばれる最初のワクチンであり、船が出港するまでの残り時間などを考慮して交換を決めた」と説明しているという。
この報道に対し韓国のネットユーザーからは、「インフルエンザのワクチンの時も失敗したのに、またか」「大統領まで視察してワクチンの輸送訓練をしてたのに、こんなぶざまなことになるとは」「これほど情けない政府は初めてだ」などと怒りの声が上がっている。
また「品質に問題がないということは、今後別の地域への輸送時にこっそり混ぜる気か?」「摂氏2~8度すら保てないのに、ファイザー社のワクチンの零下70度はどうするんだ?」など、今後の対応に不安を抱く声も寄せられた。(翻訳・編集/丸山)
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